「海雪」(うみゆき)は、
2008年2月20日にリリースされた
ジェロのデビュー
シングルです。この
シングルは、彼が「初の黒人演歌歌手」として大きな注目を集めた際に発表されたもので、発売元はビクターエンタテインメントです。リリース初日にはCDが6万3000枚、カセットが2万巻以上出荷されるという驚異的なセールスを記録しました。
この曲は、着うた演歌・歌謡曲部門において12週連続1位を獲得するという偉業を達成しました。歌詞に登場する「出雲崎」は、
新潟県三島郡に位置する出雲崎町を指しており、作詞を手掛けた
秋元康の事務所の関係者の父親の故郷です。興味深いことに、
秋元康と
ジェロはこの町を歌の制作当時には訪れていませんでしたが、後に
ジェロは出雲崎町で「ご当地コンサート」を開催することになりました。
さらに、
ジェロが曲をリリースした当時は冬の
日本海を見たことがなかったため、彼はカリフォルニアの海を思い描きながら歌っていたと言われています。このユニークな背景が、彼のパフォーマンスに一層の深みを与えました。
「海雪」は、
2008年第41回日本作詩大賞において大賞を受賞しました。この賞を得たデビュー曲は、
2000年の第33回の
氷川きよしの「箱根八里の半次郎」以来、8年ぶりの快挙となりました。また、第50回日本レコード大賞においても最優秀新人賞を受賞し、ジャンルを問わず多くのリスナーに支持されたことがわかります。
この曲は、
2008年12月31日に放送された第59回NHK紅白歌合戦でも披露されました。当日は、
ジェロの母親がスタジオで観覧し、息子の姿を涙を流しながら見守っていました。この瞬間は、多くの視聴者に感動を与えたことでしょう。
さらに、
2008年12月3日には新たなジャケットを採用し、DVD付きの限定盤『海雪 special edition』が発売されました。この特別エディションには、以下の収録曲が含まれています:
作詞:
秋元康
作曲:宇崎竜童
編曲:多田三洋・鈴木豪
作詞:山口洋子
作曲・編曲:吉田正
- - 海雪(オリジナルカラオケ)
- - 東西南北ひとり旅(オリジナルカラオケ)
また、special editionのDVDには、以下のようなライブ映像が収められています:
- - 海雪 (PV)
- - 本牧メルヘン (ライブ)
- - 水鏡 (ライブ)
- - 海雪 (ライブ)
人生の様々な出来事と成長を背景に持つ「海雪」は、
ジェロの音楽キャリアのスタートを象徴する重要な作品であり、今後も多くの人々にとって記憶に残る曲となることでしょう。