消防庁長官表彰永年勤続功労章

消防庁長官表彰永年勤続功労章は、消防庁長官が、長年にわたり消防業務に尽力し、顕著な功績をあげた消防吏員、消防団員、都道府県航空消防隊職員、消防庁職員に対して授与する表彰記章です。この表彰は、消防に関する表彰の中でも、勲章や褒章などの栄典に準じる非常に名誉あるものとされています。

根拠規定と授与対象

この表彰は、消防表彰規程（昭和37年消防庁告示第1号）第4条第1項第5号及び第6項に基づいています。永年にわたり消防業務に従事し、その勤務成績が優秀で、他の模範となるべき消防吏員、消防団員、都道府県航空消防隊職員、または消防庁職員が対象となります。具体的には、25年以上の長きにわたり職務を遂行した消防吏員や消防団員、消防教育者などが主な対象となり、定例表彰において授与されます。

授与形式と佩用

消防庁長官表彰永年勤続功労章は、消防庁長官の名において、章記とともに授与されます。この章記は受章者本人のみが佩用することができ、受章者が亡くなった場合は遺族が保存することができます。しかし、受章者が禁錮以上の刑罰を受けたり、懲戒免職となった場合は、消防庁に返納する必要があります。

特別区消防団員への特例

特例として、特別区消防団員でこの永年勤続功労章を受章した者は、第7号表彰歴章の佩用も認められています。

制式（デザイン）

消防庁長官表彰永年勤続功労章のデザインは、他の消防庁長官表彰と同様に、金色の消防章を中心に、銀と緑の装飾が施されているのが特徴です。これにより、一目で消防関係の表彰であることが認識できます。

類似の表彰記章

消防庁長官表彰には、この永年勤続功労章の他にも、以下のような表彰記章があります。

消防庁長官表彰功労章
消防庁長官表彰特別功労章
消防庁長官表彰顕功章
消防庁長官表彰功績章
消防庁長官表彰国際協力功労章

これらの表彰は、それぞれ異なる功績や貢献に対して授与されます。

関連事項

この表彰制度をより深く理解するために、以下の関連事項も参考になります。

栄典
勲章
褒章
表彰
栄章
* 表彰歴章

これらの事項は、日本の公的な表彰制度を理解する上で重要な要素です。

消防庁長官表彰永年勤続功労章は、長年の消防業務に対する貢献を讃えるものであり、受章者にとっては大きな名誉となります。この表彰制度を通じて、消防吏員や消防団員たちの士気が高められ、より一層の活躍が期待されています。

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