淀橋

淀橋（よどばし）

淀橋は東京都新宿区と中野区の境に位置し、神田川に架かる青梅街道の橋です。さらに、この橋に隣接する交差点の名称であり、旧称として新宿駅西口一帯を指します。元々は南側に広がる農村地域でしたが、新宿駅の発展とともに繁華街へと変貌し、1960年代にかけて淀橋浄水場跡地の開発により超高層ビルが立ち並ぶオフィス街へと進化しました。1990年には東京都庁が移転し、現在は副都心（新都心）として知られています。

古くからの伝説によれば、淀橋の名称は中野長者鈴木九郎に由来し、「姿見ずの橋」や「いとま乞いの橋」とも呼ばれていました。後に、徳川家光がこの地を訪れた際、景色が淀川を思い出させることをきっかけに「淀橋」と名付けられたと伝えられています。

地理と地形

神田川は杉並区から中野区に進入すると善福寺川と合流し、長者橋の近くから急カーブを描いて北東へと進みます。このカーブの外側の台地は「淀橋台」として知られ、神田川が中野区と新宿区の区境となっています。長者橋からわずか600m下流に淀橋が位置します。

青梅街道は新宿から西へ進み、西新宿駅付近で成子坂を下ります。成子坂下交差点を越えると新宿税務署通りと合流し、そこが淀橋交差点となります。淀橋を渡って中野坂を上ると中野坂上に至ります。神田川の両岸は遊歩道で繋がっていますが、淀橋の部分では一時的に中断しており、通行するには迂回して横断歩道を利用する必要があります。

現在の住所

淀橋周辺の現在の住所は次の通りです：

• - 北東（下流・右岸）: 新宿区北新宿2-22-13
• - 南東（上流・右岸）: 新宿区西新宿5-1（淀橋さくら公園）
• - 北西（下流・左岸）: 中野区中央1-1-1
• - 南西（上流・左岸）: 中野区本町1-13-18

歴史

淀橋地域の歴史は1889年に始まり、南豊島郡内の複数の村が合併し淀橋町が成立しました。1896年には南豊島郡が廃止され、新たに豊多摩郡に変更され、この地に郡役所が置かれます。1922年には西武軌道が淀橋間を開通し、1932年には淀橋町、大久保町などが合併して淀橋区となりました。その後1947年に新宿区に合併され、地名は引き続き存続しています。

主な施設

淀橋地域には数多くの重要な施設があります。旧・淀橋町には淀橋給水所、東京医科大学病院、工学院大学、東京都庁舎、新宿駅などがあり、旧・淀橋区内には歌舞伎町、新宿区役所、おとめ山公園、早稲田大学などがあります。

このように淀橋は、歴史的な背景と地域発展の象徴であり、現在も重要な役割を担っています。交通の要所であるだけでなく、地域の文化や歴史を体感できる場所でもあります。

もう一度検索