深夜急行バス (南海バス)

南海深夜急行バス：深夜の泉北ニュータウン・和泉・金剛方面へのアクセスを支える路線バス

南海深夜急行バスは、南海バスが運行する深夜帯の急行バス路線です。主に大阪府南部、泉北ニュータウン、和泉市、金剛・河内長野方面を結んでおり、終電後の移動手段として重要な役割を担っています。この記事では、その運行概要、路線、歴史、車両について詳細に解説します。

運行概要

南海バス堺営業所が運行を担当しています。梅田・なんば発着の路線は、平日と土曜日のみ運行され、日祝日、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始は運休となります。

運賃は降車時に後払い方式です。現金の他に、南海バスカード（2016年10月末で販売終了）、なっち（南海バス専用ICカード）、PiTaPa、ICOCAなどのICカードも利用できますが、昼間割引バスカードやフリー乗車券は利用できません。

路線

南海深夜急行バスは、大きく分けて以下の3つの路線があります。

1. 梅田・なんば発 堺東・泉北ニュータウン・和泉方面

梅田となんばから出発し、阪神高速道路を利用して堺東駅を経由、泉北ニュータウン、和泉市方面へと向かう路線です。堺東駅は乗降自由ですが、それ以降の停留所は降車専用となります。終点は和泉府中駅です。

2. 梅田・なんば発 金剛・河内長野(美加の台)・林間田園都市方面

梅田となんばから出発し、阪神高速道路を利用して金剛、河内長野、林間田園都市方面へと向かう路線です。なんばは乗車専用、それ以降の停留所は降車専用で、終点は林間田園都市駅です。2009年の経路変更で美加の台駅まで延長され、和歌山県内に南海バスが乗り入れるようになったことにより、和歌山県初の深夜バス路線となりました。

3. 中もず駅前発 泉北ニュータウン・和泉方面

中もず駅から出発し、深井駅を経由して泉北ニュータウン、和泉市方面へと向かう路線です。深井駅は乗降自由ですが、それ以降の停留所は降車専用で、終点は和泉府中駅です。この路線は毎日運行されています。

使用車両

現在、リムジンバス仕様の「Sorae」車両（トイレ付き）が使用されています。以前は一般路線バス車両や、和歌山バスからの転用車両も使用されていました。

沿革

南海深夜急行バスは、当初泉北ニュータウン方面のみの運行でしたが、その後、運行路線の延伸、新たな路線の開設、経路変更などが繰り返されてきました。

2002年11月：和泉府中車庫前まで延伸
2003年11月17日：梅田へ延伸、金剛・狭山ニュータウン・河内長野方面の運行開始
2008年1月15日：金剛・狭山ニュータウン・河内長野方面の運行廃止
2009年12月1日：河内長野方面の便を復活、林間田園都市駅まで延長運転
2011年4月1日：中もず駅前発便の運行開始
2011年12月1日：土曜日の運行開始
2014年4月1日：和泉府中駅前バスターミナル使用開始に伴い、終着停留所を和泉府中駅前に変更
2015年12月5日：一部経路変更
* 2020年4月8日：新型コロナウイルスの影響により、全路線が当面の間運行休止

まとめ

南海深夜急行バスは、深夜帯の交通手段として、大阪府南部地域住民の生活を支える重要な役割を担っています。今後も、地域社会のニーズに対応した運行が期待されます。

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