狭山ニュータウン

狭山ニュータウンの概要

大阪府大阪狭山市の南西部に広がる狭山ニュータウンは、南海電気鉄道が主体となって開発した、総面積230ヘクタールに及ぶニュータウンです。陶器山丘陵の東麓に位置し、堺市との境界をなす天野街道を挟んで泉北ニュータウン泉ヶ丘地区と隣接しています。

当初は一戸建て住宅を中心とした街づくりが構想されましたが、現在では公営住宅やマンション、公団住宅も混在しています。居住区は西山台1丁目から6丁目、大野台1丁目から7丁目に分かれており、令和4年11月時点で7,052世帯、14,491人が暮らしています。

歴史

狭山ニュータウンの歴史は、1967年（昭和42年）4月1日の起工式から始まりました。入居開始は1969年（昭和44年）6月1日で、同時に南海電鉄バス（現・南海バス）による金剛駅との間の路線バス運行も開始されました。

その後、1972年（昭和47年）には町がニュータウン連絡所を設置し、消防本部・消防署も設けられました。1975年（昭和50年）には近畿大学医学部附属病院が開院し、医療体制が整いました。1987年（昭和62年）には狭山町が市制を施行し、大阪狭山市となり、1998年（平成10年）には市立コミュニティセンターが開館、2001年（平成13年）には市内循環バスの運行が開始されました。

ニュータウン内の主要施設

行政機関

大阪狭山市役所ニュータウン連絡所
大阪狭山市立コミュニティセンター
大阪狭山市消防本部ニュータウン出張所

教育機関

大学・専門学校:
近畿大学医学部・大学院医学研究科
近畿大学附属看護専門学校
中学校:
大阪狭山市立南中学校
小学校:
大阪狭山市立南第一小学校
大阪狭山市立南第二小学校
大阪狭山市立南第三小学校
幼稚園・保育園:
西山台くじら小規模保育園
大阪狭山市立こども園
大野台こども園

医療機関

近畿大学医学部附属病院
ニュータウン内には多数の小規模診療所も存在します。

商業施設

ショッピングセンター ハーティ（マツゲン（スーパーマーケット）および個人店舗）
コノミヤ（スーパーマーケット）
関西みらい銀行狭山支店
西山台3丁目（狭山ニュータウン名店街）や大野台2丁目（ファミリーロード商店街）には、個人商店が集まるエリアもあります。

交通アクセス

鉄道路線

最寄りの駅は、南海高野線金剛駅、泉北高速鉄道線泉ケ丘駅、南海高野線・近鉄長野線河内長野駅です。これらの駅からバスを利用する必要があります。

路線バス

南海バス：
金剛駅、泉ケ丘駅から狭山ニュータウンへのアクセスが中心です。
金剛駅発着のバスは、平日朝ラッシュ時の本数が多く、終発も遅くまで設定されています。
河内長野駅と泉ケ丘駅を結ぶバスも、狭山ニュータウンを経由しますが、運行は昼間時間帯に限られます。
大阪狭山市循環バス：
市内各地から市役所や公共施設へのアクセスを確保するため、大阪狭山市が南海バスに委託して運行しています。
毎日8時台～17時台に1時間1本の運行（12/30～1/4運休）、運賃は大人100円、子供50円です。
南回り、ニュータウン回り、西・北回りの3ルートがあり、ニュータウン内を通るのは南回りとニュータウン回りの2ルートです。

関連情報

狭山ニュータウンは、南海電気鉄道が開発に関わった以下の住宅地とも関連があります。

南海美加の台
南海橋本林間田園都市
南海くまとりニュータウン
河内長野市のニュータウン（一部南海電鉄が主体となって開発）

近隣には以下のニュータウンがあります。

泉北ニュータウン
金剛ニュータウン

参考資料

大阪狭山市史編さん委員会（編集）; 大阪狭山市教育委員会教育部歴史文化グループ市史編さん担当（編集）『大阪狭山市史 第1巻 本文編 通史』2014年3月。
大阪狭山市史編さん委員会（編集）; 大阪狭山市教育委員会教育部社会教育･スポーツ振興グループ市史編さん担当（編集）『大阪狭山市史 第4巻 史料編 近現代』2012年3月。
南海電気鉄道『南海電気鉄道百年史』1985年。

出典

大阪狭山市ホームページ
* 泉北～和泉～狭山 ニュータウン情報サイト

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