深江丸

深江丸について

深江丸（ふかえまる）は、神戸大学が所有し、神戸大学大学院海事科学研究科が使用する練習船です。その歴史は古く、神戸商船大学時代から数えて4隻の深江丸が存在しました。神戸大学海事博物館では、戦前の汽艇を初代「深江丸(Ⅰ世)」とし、最後の深江丸を「深江丸(Ⅳ世)」と位置づけています。

深江丸の歴史

深江丸(Ⅰ世)
1927年1月進水
総トン数30トン
神戸高等商船学校の実習船として建造された汽艇。
深江丸(Ⅱ世)
1958年2月進水
林兼造船所（下関市）で建造
1958年3月竣工
総トン数150トン
全長32m
航海速力10ノット
深江丸(Ⅲ世)
1968年2月進水
三保造船所（清水市）で建造
1968年3月竣工
総トン数361トン
全長37m
航海速力10.7ノット
深江丸(Ⅳ世)
1987年10月14日竣工
三井造船玉野事業所で建造
当初は神戸商船大学の附属練習船として運用
神戸大学との統合により、2003年から神戸大学海事科学部による運用、2007年以降は神戸大学大学院海事科学研究科が運用
2004年以降は国立大学法人化により神戸大学が所有

深江丸(Ⅳ世)は、練習船としての機能だけでなく、探査観測船としての機能、さらには災害支援機能も備えた多機能船でした。神戸大学の乗船系学生だけでなく、非乗船系学生も利用し、3泊4日程度の実習や各種実験が行われてきました。また、他学部、他大学、企業などの研修にも利用されてきました。実験や研究開発用に、光ファイバーによる船内LANおよびデータ処理システムも搭載されていました。

深江丸(Ⅳ世)は、長年にわたり神戸大学の教育・研究活動に大きく貢献しましたが、多機能練習船「海神丸」が2020年に建造されたことにより、その役割を終えました。

関連情報

神戸大学: 深江丸を所有・運用する大学。

外部リンク

神戸大学
* 船舶の情報と現在位置 - MarineTraffic.com

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