深江駅 (兵庫県)

深江駅の概要

深江駅（ふかええき）は、兵庫県神戸市東灘区深江北町四丁目に位置する阪神電気鉄道本線の駅です。この駅の番号はHS 21で、平日の朝ラッシュ時には上り線に区間特急が停車します。駅は高架化されており、利用者に便利なアクセスを提供しています。大阪梅田方面への高架化は2019年11月30日に完成し、神戸・姫路方面は2015年に高架化されています。

歴史

深江駅は1905年4月12日に阪神本線の開業とともに開設されました。しかし、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の影響で一時営業を停止しましたが、同年1月26日には甲子園駅から青木駅間の運転が再開されるとともに営業も再開されました。

その後、駅は幾度かのダイヤ改正や高架工事を経て、2009年には本線準急の運行が終了し、翌年3月には上りの区間特急が停車を始めます。2015年には下り線が高架に切り替わり、また2019年には上り線も高架化されました。

駅構造

深江駅は相対式ホーム2面2線の高架駅として構成されており、駅舎の改札口は高架構造となっています。乗り場は1階にあり、コンコースは2階、ホームは3階に配置されています。実際の乗り場番号表記はありませんが、「阪神アプリ」などでは上りホームが1番のりば、下りホームが2番のりばと示されています。ホームの有効長は120メートルです。

利用状況

深江駅の乗降数は変化に富んでおり、阪神・淡路大震災直後の影響を受けて一時的に減少しましたが、その後の周辺開発や住民の増加により回復傾向にあることが報告されています。2009年の阪神なんば線開業時には、ダイヤ改正で区間特急が停車し、乗降客は顕著に増加しました。2015年度には1日平均で約17,000人、2019年度には約18,000人に達しています。

駅周辺

かつて深江駅周辺は「深江文化村」として知られ、多くの洋館が残っていました。駅北側には深江温泉も存在していました。現在の周辺にはいくつかの学術機関や文化施設も点在しています。特に、神戸大学深江キャンパスや神戸大学海事博物館、また地方法務局や郵便局などの公共施設が近くにあります。

さらに、深江浜町に向かう交通手段も整備されており、朝晩はバスの運行がありますが、それ以外の時間帯は歩行やタクシーが主な手段となっています。駅周辺には多くの商業施設が充実しており、地域住民にとって便利な環境が整っています。

特記事項

駅から南へ進むと卸売市場があり、ここには神戸市内でも数少ないうどん・そばの自動販売機が設置されている石田鶏卵が存在します。また、深江浜町では毎年3月に開催されるアーモンドフェスティバルが特に人気で、無料シャトルバスが運行されるなど、地域の人々に愛されるイベントとなっています。

隣の駅

阪神電気鉄道本線の隣駅として、芦屋駅 (HS 20) と青木駅 (HS 22) があります。通過するのは直通特急、特急、快速急行などで、区間特急は梅田行きのみ運行されています。

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