淵蓋蘇文 (テレビドラマ)

韓国歴史ドラマ『淵蓋蘇文』

『淵蓋蘇文』（ヨンゲソムン）は、2006年7月8日から2007年6月17日まで、韓国のSBSで放送されたテレビドラマです。高句麗末期の武将、淵蓋蘇文の生涯を描いた作品で、全100話にも及ぶ大作です。日本ではKNTVやBS朝日でも放送されました。

あらすじ

ドラマは、隋唐の侵略から高句麗を守り抜いた英雄、淵蓋蘇文の波乱万丈な生涯を、史実に基づきながらも大胆な解釈を加えて描いています。彼の出生から、権力を掌握し、国を守るために戦う姿、そして晩年までが、壮大なスケールで展開されます。

主な登場人物

淵蓋蘇文（ヨン・ゲソムン）: イ・テゴン（青年期）、ユ・ドングン（老年期）
コ・ソヨン: イ・セウン
チョングァンニョ（天官女）: パク・シヨン
ヨン・ジョント: イ・ギョンヨン
高建武（コ・ゴンム）/栄留（ヨンニュ）王: チェ・ジョンファン
金庾信（キム・ユシン）: イ・ジョンス（青年期）、ユン・スンウォン（壮年期）
李世民: イ・ジュヒョン（青年期）、ソ・インソク（壮年期）

その他、多数の俳優が出演し、高句麗、新羅、百済、隋、唐といった各国の主要人物を演じています。

キャスト

ドラマには、イ・テゴン、ユ・ドングンといったベテラン俳優に加え、パク・シヨン、イ・ジョンスなど、人気俳優も多数出演しています。彼らの熱演が、ドラマに深みと重厚感を与えています。

歴史歪曲論争

ドラマは、放送当時から歴史解釈を巡って様々な議論を呼びました。特に、唐の太宗が楊萬春の矢で目を射られる場面や、煬帝の背後の屏風に毛沢東の詩が書かれている場面などが、歴史的事実との相違や政治的な意図をめぐり、中国の視聴者から強い批判を浴びました。

また、ウリ歴史文化研究所のキム・ヨンマン所長は、ドラマが多くの部分で歴史的事実と食い違っており、時間軸の混乱や、淵蓋蘇文に会ったこともない隋の煬帝をドラマの主人公として長期間扱っていることなどを指摘しています。

スタッフ

演出：イ・ジョンハン
脚本：イ・ファンギョン

評価

歴史的な考証においては議論を呼んだものの、ドラマとしてのエンターテイメント性は高く評価されています。豪華なキャスト、迫力ある戦闘シーン、そして淵蓋蘇文という英雄のドラマチックな生涯は、多くの視聴者を魅了しました。

外部リンク

BS朝日 - 淵蓋蘇文（ヨンゲソムン）

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