清々と

清々と

『清々と』は、谷川史子による日本の漫画作品。2008年から2015年まで『ヤングキングアワーズ』（少年画報社）にて不定期連載されました。全4巻の単行本が刊行されています。

あらすじ

主人公の田中清は、憧れの名門女子高・鈴蘭女学院に入学します。しかし、周りは皆「お嬢様」ばかりで、清は気後れしてしまいます。それでも、友人や教師たちに支えられ、悩みながらも淑女を目指して成長していく、少女たちの物語です。

登場人物

田中 清（たなか さや）

本作の主人公。黒髪の三つ編みが特徴的な、鈴蘭女学院の新入生。運動音痴で音痴、おっちょこちょいで方向音痴なインドア派。クラスメイトたちがしっかりしているのに対し、「なんにもない」と気後れを感じます。学内のバラ園で副担任の本八幡に励まされ、園芸部に所属することになります。

九条 雅（くじょう みやび）

清の親友。クラス委員を務める文武両道の美人。バレー部に所属しています。清が学内で道に迷っていた際に声をかけたことがきっかけで親しくなりました。

勅使河原千香子（てしがわら ちかこ）

清の友人。カチューシャをつけた眼鏡をかけています。茶道部に所属。

四ノ宮くるみ（しのみや くるみ）

清の友人。天然パーマが特徴です。社交ダンス部に所属しており、男女交際に興味がある様子。

本八幡（もとやわた）

清のクラスの副担任。男子校出身の新卒教師で、担当教科は生物。眼鏡をかけています。温厚な性格で、園芸部の顧問としてバラ園の世話をしています。生徒に「向き合える教師になる」ことを夢見ています。

後城 正美（ごしろ まさみ）

鈴蘭女学院のOGで、2年目の英語教師。24歳。生徒に厳しく接しますが、それは優れた教師になるため。東郷校長を尊敬しており、教師としてのあり方に悩みながらも奮闘しています。

東郷 一臣（とうごう かずおみ）

鈴蘭女学院の校長。正美が教師になるきっかけを作りました。妻の清香との出会いや、教師としての苦悩が描かれています。

東郷 清香（とうごう きよか）

東郷校長の妻。旧姓は杉内。当時としては珍しい働く女性で、裁縫の仕事をしています。明るくおおらかな性格で、夫を支え導きます。

主な舞台

* 鈴蘭女学院（すずらんじょがくいん）

清たちが通う名門女子高。「お嬢様学校」として知られています。「ごきげんよう」という独特な挨拶が特徴。ミッション系であり、礼拝堂や高い天井の図書館があります。

『清々と』は、少女たちの繊細な感情や成長を丁寧に描いた作品です。読者は、清たちと共に笑い、悩み、感動しながら、忘れかけていた心のときめきを思い出すことでしょう。

もう一度検索