ヤングキングアワーズ

ヤングキングアワーズとは

『ヤングキングアワーズ』は、少年画報社が発行している月刊の青年向け漫画雑誌です。1993年に『ヤングキング』の増刊として誕生し、その後独立して月刊誌となりました。毎月30日に発売されています。

概要

創刊当初は『ヤングキング』とは異なる系統の、SFやファンタジー、4コマ[[漫画]]、ギャグといった、どちらかというとマニアックな少年漫画ジャンルを掲載していました。しかし、その一方で『スピリットサークル』のように、中学生を主人公にした作品も掲載されるなど、幅広い読者層にアプローチしていました。美少女や萌え系のヒロインをメインにした作品が多い一方で、『ナポレオン -獅子の時代-』のような劇画調の歴史漫画も積極的に掲載し、多様な作風を許容する懐の深さも特徴です。

1997年頃からほぼ月刊ペースとなり、1998年7月号で独立した月刊誌として刊行されるようになりました。2005年6月号からは、中綴じから無線綴じ（平綴じ）に変更され、毎号500ページを超えるボリュームとなっています。

1999年から2001年にかけては『-2000』や『-ライト』、2006年には『-プラス』といった増刊や派生誌が発行されましたが、いずれも短命で休刊となりました。2006年に発刊された『月刊ヤングキング』は、2013年10月号からアワーズ編集部に移管され、『月刊ヤングキングアワーズGH』と改題。掲載ジャンルの再編により、本誌はSF、ファンタジー、アクション、ハーレムものが中心となっています。

掲載作品の単行本は「ヤングキングコミックス（YKコミックス）」レーベルより刊行されています。

2019年6月号では、『超人ロック』連載40周年を記念して、同作のキャラクターが表紙を飾った『少年キング』1980年39号の表紙を再現したものが使用されました。

特徴

『ヤングキングアワーズ』は、他誌にはない独特のラインナップで、コアなファンから支持を集めています。掲載作品は、SF、ファンタジー、アクション、ギャグ、歴史ものなど多岐にわたり、読者を飽きさせないバラエティ豊かな作品群が魅力です。

また、若手作家の育成にも積極的で、多くの新進気鋭の漫画家がここから羽ばたいています。ベテラン作家の新作や、他誌からの移籍作品も掲載されており、漫画ファンにとっては見逃せない雑誌と言えるでしょう。

主な掲載作品

連載中の作品（2024年11月時点）

- 蒼き鋼のアルペジオ（Ark Performance）
- 嘘から出た真琴（ヤマモトマナブ）
- うちの子は魔法少女にならない（七竈アンノ）
- 宇宙人ムームー（宮下裕樹）
- 馬姫様と鹿王子（椙下聖海）
- 踊る千年家族（春日井晶）
- おへんろちゃん!（近藤るるる）
- GUARDIAN（武田すん）
- カメラ、はじめてもいいですか?（しろ）
- 元祖コンパイラ（麻宮騎亜）
- 銀の受胎（吉山航平）
- 金曜日のニャルペジオ（ツナシカズトラ）
- クライマックスネクロマンス（ネーム原作：水上悟志、漫画：瀬戸一里）
- 朱色の仮面（原作：Dr.poro、漫画：那波なばな）
- ドッグ・タイムズ（長谷川哲也）
- 土漠の花（原作：月村了衛、漫画：フクダイクミ）
- ドリフターズ（平野耕太）
- 並木橋通りアオバ自転車店（宮尾岳）
- ノマジー（尾原ヒロシ）
- パラレルリープ・シンドローム（タカハシノブユキ）
- ぴよクエ〜あの子勇者でわたしハーピィ〜（若菜七弓）
- 魔もりびと（東裏友希）
- MUJIN-無尽-（岡田屋鉄蔵）
- 横浜黄昏咄咄怪事（吉川景都）

不定期連載

- ジオブリーダーズ（伊藤明弘）
- Bipod（伊藤明弘）

過去の連載作品

非常に多くの作品が連載されており、ここでは一部を紹介します。あ行からわ行まで、幅広いジャンルの作品が掲載されていたことがわかります。

- エクセル・サーガ（六道神士）
- ドリフターズ（平野耕太）
- HELLSING（平野耕太）
- スピリットサークル -魂環-（水上悟志）
- 惑星のさみだれ（水上悟志）
- 超人ロック（聖悠紀）
- ナポレオン -獅子の時代-（長谷川哲也）
- 僕らはみんな河合荘（宮原るり）

映像化作品

『ヤングキングアワーズ』の掲載作品の中には、アニメ化や実写化されたものも多く存在します。これらの映像化作品は、原作ファンのみならず、多くの視聴者に支持されています。

発行部数

発行部数は、2009年に68,000部、2011年以降は50,000部程度で推移しています。

まとめ

『ヤングキングアワーズ』は、独自の路線を貫く青年向け漫画雑誌として、多くの漫画ファンに支持されています。多様なジャンルの作品を掲載し、新進気鋭の作家を育成しながら、ベテラン作家の作品も掲載するなど、その魅力は尽きません。コアな漫画ファンはもちろん、幅広い層の読者にもおすすめできる雑誌と言えるでしょう。

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