清の富士猛

清の富士猛（きよのふじ たけし）は、1966年2月11日に静岡県伊東市で生まれ、伊勢ヶ濱部屋に所属していた元大相撲力士です。本名は薬丸猛（やくまる たけし）で、得意技は突きと押しでした。身長174cm、体重141kgと、当時としては小柄な力士でした。最高位は東十両11枚目（1993年9月場所）で、血液型はO型です。

相撲人生

知人の紹介で伊勢ヶ濱部屋に入門し、1981年3月場所に初土俵を踏みました。小柄な体格のため、三段目から幕下にかけては苦労しましたが、着実に番付を上げていきました。入門から12年後の1993年9月場所に十両に昇進しました。この昇進の直前の5月場所では、西幕下10枚目で6連勝し、7番相撲に勝てば関取昇進という状況でしたが、惜しくも敗れて昇進を逃しました。正統派の突き押し相撲で期待されましたが、十両では9月場所は7勝8敗、11月場所は6勝9敗と2場所連続で負け越し、1994年1月場所には幕下へ陥落しました。その後も十両復帰を目指しましたが、1998年9月場所を全休し、そのまま現役を引退しました。

清の富士が幕下に陥落して以来、伊勢ヶ濱部屋からは関取が誕生しませんでした。この状況は部屋が消滅する2007年1月場所まで続きました。これは清の富士の現役時における、部屋の状況を語る上で重要な要素となっています。

引退後

引退後はボディビルダーに転身しました。現役時代には最高で150kgあった体重を、鍛え抜いて78kgまで落としました。2014年9月までに「東京ボディビル選手権大会」のマスターズ40歳以上級に3回出場しましたが、いずれも予選落ちでした。また、2024年5月3日には「東京ノービスボディビル選手権大会」のマスターズ50歳以上級に、68kgの体重で出場しましたが、こちらも予選落ちという結果になりました。相撲界からボディビル界へと転身し、そのストイックな姿勢は多くの人に影響を与えています。

その他

従兄弟にはタレントの薬丸裕英がいます。しかし、当時は若貴ブームが空前の盛り上がりを見せており、清の富士への注目度は高くはありませんでした。当時の大相撲人気は、若貴の二人が中心であり、他の力士にスポットライトが当たりにくい状況でした。

主な戦績

生涯成績：386勝347敗18休、勝率.527
十両成績：13勝17敗、勝率.433
現役在位：105場所
十両在位：2場所

改名歴

薬丸 猛（やくまる たけし）：1981年3月場所 - 1981年5月場所
清の富士 猛（きよのふじ-）：1981年7月場所 - 1998年9月場所

関連項目

静岡県出身の人物一覧
大相撲力士一覧

脚注

* 清の富士 猛 - 相撲レファレンス

清の富士猛は、大相撲の世界でその名を刻んだ後、ボディビルという新たな道で挑戦を続けた人物です。彼の粘り強い努力と挑戦する姿は、多くの人々に勇気を与えています。

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