清宮克幸

清宮克幸のプロフィールと経歴

清宮 克幸（きよみや かつゆき）は1967年7月17日に大阪府大阪市福島区に生まれた元ラグビー選手で、現在は日本ラグビーフットボール協会の副会長を務めている。また、早稲田大学ラグビー蹴球部の監督を務めた実績も持ち、トップリーグのヤマハ発動機ジュビロの前監督でもある。さらに、日本健康医療専門学校の校長を担っている。彼の現役時代のポジションはナンバーエイトとフランカーであり、長男である清宮幸太郎はプロ野球選手として活躍中。

現役時代の活動

清宮は、小学校時代に野球を経験し、中学時代にはサッカーに取り組んでいた。その体格や運動能力を斟酌し、担任の教師からラグビーを勧められたことをきっかけに、大阪府立茨田高校に進学する。そこでの指導者、吉岡隆監督は彼の才能を見出し、1年生からレギュラーとして起用。高校3年時には主将として全国花園大会に出場し、高校日本代表としても活躍した。

その後、早稲田大学の教育学部体育学専修に進学し、ラグビー部に所属。ここでも優秀な選手として、日本選手権や全国大学選手権での優勝に貢献する。卒業後はサントリーに入社し、同社のラグビー部でも中心選手として活躍し、主将としてチームを全国社会人大会や日本選手権優勝に導いた。さらに、年代別の日本代表にも選出され、高校日本代表やU23日本代表としても敵を圧倒したがフル代表には選ばれなかった。

コーチングキャリア

2001年、清宮は早稲田大学ラグビー蹴球部の監督に就任し、関東大学対抗戦で全勝優勝を達成。この時の選手、山下大悟の証言によれば、清宮はラグビーの最新トレンドを取り入れながら早稲田の強みを活かしていくことを重視し、フィットネスやスキルの向上に力を注いだことが強調されている。その結果、清宮監督の下で早稲田は急速に強化され、2003年には13年ぶりの全国大学選手権優勝を達成した。

清宮はまた、社会貢献活動として「奥・井ノ上イラク子ども基金」の発起人となり、故人を慕う目標を掲げ、その名前を冠した基金を設立。彼はその後も数回、全国大学選手権で優勝を果たし、さらにはサントリーサンゴリアスの監督に転身。ここでも優れた戦績を収めた。

2011年にはヤマハ発動機ジュビロの監督に就任し、2015年にはチームを日本選手権で初優勝に導いた。2019年には日本ラグビーフットボール協会の副会長に就任し、今もなお、日本のラグビー界において重要な役割を果たしている。

主要著作

清宮はラグビーに関する著作物も手がけており、特に「荒ぶる」復活という書籍は彼のラグビー哲学や経験を基にした重要な一冊として知られています。その他にも、早稲田ラグビーの神髄を解説した著作や、勝利をテーマにした複数の書籍を出版しており、ラグビー界における彼の影響力は多岐にわたっている。選手や指導者としての地位を確立した彼の歩みは、日本ラグビーの歴史においても重要な意味を持つものであり、今後もその発展に寄与していくことが期待されている。

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