清宮理

清宮 理（きよみや おさむ）について

清宮理は1948年2月14日に生まれた日本の土木工学者で、現在は早稲田大学の名誉教授として知られています。工学博士の資格を持ち、土木学会から特別上級土木技術者の認定を受けています。彼の専門分野である土木工学には、特に鋼とコンクリートに関する技術が含まれています。

人物および経歴

清宮は1973年に東京工業大学大学院の土木工学専攻を修了し、運輸省に入省しました。最初は港湾局の第二港湾建設局に配属され、その後、港湾技術研究所の構造部に移ることになります。1978年には構造解析主任研究官としての役割を担い、1980年にはカリフォルニア州立大学に留学します。この留学は総理府技官としての役割を持ち、国際的な視野を広げる機会となりました。

1982年には運輸省港湾技術研究所の沈埋構造研究室の室長に就任。1984年には工学博士号を取得し、さらには1997年に早稲田大学理工学部土木工学科の教授に就任します。16年にはジェコスの取締役に就任し、翌年には早稲田大学から名誉教授の称号を授与されます。

清宮は2019年に防衛省沖縄防衛局の普天間飛行場代替施設建設事業に関する技術検討会の委員長を務めるなど、さまざまな公的な役職にも関与しています。また、国土交通省の洋上風力発電施設に関わる委員会や、国際臨海開発研究センターでの技術基準の海外展開検討にも貢献しています。

著書

これまでの業績としては、著書がいくつか存在します。2002年には『沈埋トンネルの設計と施工』を技報堂出版から刊行し、2003年には『構造設計概論』を同じく技報堂出版から出版しました。また、2017年には日本アンカー協会が発行した『港湾グラウンドアンカー』に関する技術開発資料を執筆しました。

受賞歴

清宮はその貢献により数多くの賞を受賞しています。中でも1991年には日本コンクリート工学協会の論文賞を受賞し、1992年には土木学会技術開発賞と吉田賞を受けました。また、1993年には日本港湾協会技術賞を受賞。さらに、2005年と2010年、2011年には国土交通大臣賞を2度受賞し、2013年にはベトナム文部教育省から教育功績賞を授与されました。そして、2015年には全国土木施工管理技術士会連合会から功績賞を受けるなど、その功績が広く認められています。

清宮理の業績と労に感謝し、彼の研究は今後も土木工学の発展に寄与していくことでしょう。

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