清水エル・エヌ・ジー

清水エル・エヌ・ジー株式会社

概要

清水エル・エヌ・ジー株式会社（しみずエル・エヌ・ジー）は、静岡県静岡市清水区に位置し、液化天然ガス（LNG）受入基地である袖師基地を運営しています。この会社は、東燃ゼネラル石油（現在のENEOS）の清水工場の跡地を活用して設立されました。液化天然ガスは、主にパイプラインを通じて親会社の静岡ガスに供給され、またタンクローリーを使用して近隣の都市ガス会社に送られています。

沿革

清水エル・エヌ・ジー株式会社の成り立ちは1992年に遡ります。8月25日に法人として設立されたこの会社は、1993年4月から袖師基地の第1期建設工事に着手し、LNGタンクの建設が始まりました。1996年には第1号LNGタンクが完成し、マレーシアからのLNG受入が始まりました。同年6月には、初めてのLNG輸送船が入港したことで営業を開始し、都市ガスの供給をスタートさせました。

その後も清水エル・エヌ・ジーは着実に成長を続け、1997年には第2期建設工事を開始し、1999年にはISO 14001認証を取得しました。これにより、環境管理の国際基準を満たすことが証明されました。2001年1月には第2号LNGタンクが完成し、その夏には受入量が100万トンに達しました。さらに、2003年12月には50隻目のLNG輸送船の入港を果たし、2004年には受入量が200万トンに達しています。

2005年にはオーストラリアからのLNG受入が開始され、翌年の2006年には更なる発展を目指して第3号LNGタンクの建設を発表しました。特に、同年9月にはカタールからのLNG受入も始まるなど、多様な供給源を確保することで安定したエネルギー供給を実現しています。

現在の供給体制

清水エル・エヌ・ジーは、LNGを利用することで環境負荷の少ないエネルギー供給に貢献し続けています。様々な国からのLNG供給により、地域のエネルギー需要に応えるとともに、効率的な流通システムを構築しています。特に静岡ガスとの連携により、地域住民に安心かつ安定した都市ガスの供給を行うことが重要な使命です。

今後も清水エル・エヌ・ジーは、さらなる技術革新と供給網の拡充に努め、持続可能なエネルギー社会の実現に向けて積極的に活動していくことが期待されます。

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