清水佑

清水 佑（しみず ゆう）は、1986年4月8日に京都府宇治市で誕生した日本の元ラグビー選手である。主にフォワード陣の要であるロック(LO)として活動し、そのキャリアの多くをトップリーグの舞台で過ごした。身長186cm、体重105kgという体格は、まさにこのポジションに求められるフィジカルの強さを備えていた。チームメイトや関係者からは「ゆう」の愛称で親しまれたという。

清水が楕円球に触れたのは、比較的遅い16歳の時だった。京都府立伏見工業高等学校に進学し、全国屈指の強豪として知られる同校のラグビー部に入部したことが、彼のラグビー人生を本格的にスタートさせる契機となった。伏見工業高校で厳しい指導のもと、短期間でめざましい成長を遂げた清水は、高校在学中に高校日本代表の一員に選ばれるほどの実力を身につけた。これは、彼の才能と日々の努力が実を結んだ証であろう。

高校卒業後の2005年、清水は関東学院大学へと進学する。当時、関東大学ラグビー界で優勝争いの常連であった関東学院大学ラグビー部で、彼は更なるレベルアップを目指した。大学での4年間、彼は肉体と技術を磨き、ラグビー選手としての基盤を固めた。この大学時代には、将来トップリーグで活躍することになる帯谷大介、北川勇次、設樂哲也、田瀬慎之介といった才能あふれる選手たちと同期として共に汗を流した。また、大学在学中にはU19日本代表にも選出され、国際舞台での経験も積んだ。2009年、清水は関東学院大学を卒業する。

大学を卒業した清水は、同年、日本のプロラグビー最高峰であるトップリーグに所属する名門クラブ、神戸製鋼コベルコスティーラーズに加入した。このチームでプロキャリアをスタートさせた彼は、ハイレベルな競争環境の中で自身の存在価値を示していくことになる。神戸製鋼の一員として迎えた翌年の2010年シーズン、清水は自身のラグビーキャリアにおいて重要な一歩を踏み出した。2010年9月18日に開催されたジャパンラグビートップリーグ第3節、相手はトヨタ自動車ヴェルブリッツという強敵だったが、この試合に清水は先発メンバーとして出場。これが彼にとってのトップリーグ公式戦初出場記録となった。ロックというポジションは、スクラムやラインアウトといったセットプレーにおける核であり、また密集での激しいコンタクトプレーが求められる役割である。清水は持ち前のフィジカルと献身的なプレーでチームに貢献し続けた。約10年間にわたり神戸製鋼の第一線でプレーした清水は、2019年にチームからの退団を発表し、プロ選手としての現役生活に一つの区切りをつけた。

京都での遅めのスタートから、全国レベルの高校、強豪大学、そしてトップリーグという各ステージを駆け上がり、常に自身を高め続けた清水佑。ロックとしてチームを支えた彼のプレーは、多くのファンに記憶されている。世代別代表にも選ばれるなど、その実力は高く評価された。彼のラグビー人生は、努力を積み重ねることの重要性を物語っていると言えるだろう。

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