清水 孝雄(しみず たかお)について
清水孝雄氏は、日本を代表する
生化学者であり、特に脂質代謝と脂質メディエーターに関する研究で広く知られています。
東京大学医学部の教授や、医学系研究科の長を務め、その後副学長ながら医学部長としても貢献しました。また、彼は
テニスや
登山を楽しむことでも知られています。
学歴とキャリア
清水氏は
1966年に
東京教育大学附属高等学校を卒業後、同年に
東京大学に入学し、
1973年には医学部を卒業しました。その後、
1975年には
京都大学で研究生としての活動を開始し、
1979年には同大学の助手に就任。1982年にはスウェーデンのカロリンスカ研究所で客員研究員として国際的な視野を広げました。
1984年以降、
東京大学医学部において助教授、教授と昇進し、
2007年には医学系研究科長および医学部長に就任。2011年からは理事・副学長としても就任し、その後
2013年には総長顧問として大学の運営にも寄与しました。さらに、国立国際医療研究センターの理事および研究所長として、2021年までリーダーシップを発揮しています。
研究業績
清水氏の専門は脂質代謝であり、特に脂質メディエーターの生理学的役割に関する研究において重要な貢献をしています。彼の業績は、様々な研究及び教育プログラムに影響を与え、国内外で高く評価されています。彼は、脂質に関連する多くの生理活性物質の機能解明にも寄与しており、その結果として多くの受賞歴を持っています。
受賞歴
清水氏の研究が評価され、
2000年にはエルンスト・シエーリング賞を受賞。さらに、米国医学会の外国人客員会員に選ばれ、日本医師会医学賞基礎部門や持田記念学術賞など、多数の賞を受けています。彼の研究に対する貢献は、武田医学賞や上原賞、
日本学士院賞など、各所で称賛されています。
趣味とその他の活動
清水氏は専門職としてのキャリアを踏みながら、自身の趣味にも時間を割いています。特に
テニスや
登山が好きで、研究の合間にこれらの活動を通じてリフレッシュを図っています。また、彼は文部科学省が推進する基礎医学研究者育成プログラムにも貢献し、次世代の研究者の育成にも寄与しています。
まとめ
清水孝雄氏は、脂質代謝という専門分野での研究を通じて日本の
生化学界において確固たる地位を築いた学者です。彼の業績は今後も多くの分野に影響を与え続けるでしょう。