清水曙美

清水曙美（しみず あけみ）

日本の脚本家、清水曙美は1940年7月23日に北海道旭川市で生まれ、2012年2月21日に71歳で生涯を閉じました。北海道学芸大学（現在の北海道教育大学）を卒業後、脚本家の道へ進み、数多くのドラマや舞台脚本を手掛けました。

経歴

清水曙美は、脚本家の西条道彦に師事し、脚本家としてのキャリアをスタートさせました。1981年には、東芝日曜劇場の単発ドラマ「妻と妻」（第1281回）で脚本家デビューを果たします。その後は、同時間枠をはじめ、各放送局の連続ドラマ、東海テレビ製作の昼ドラなど、多岐にわたる作品を執筆しました。特に、石井ふく子プロデュースの舞台脚本も手掛け、その才能を発揮しました。

彼女の制作スタイルには特徴があり、ワープロを一切使用せず、原稿は全て手書きで執筆していました。また、締め切りを一度も落とすことがなかったという профессионал意識の高さも知られています。山崎豊子の「女系家族」の著作権許諾を得るために山崎邸を訪れた際、ビールを出されたというエピソードも残っています。

清水は、夭折の詩人である金子みすゞのドラマを2本執筆しており、松たか子主演の『明るいほうへ明るいほうへ』と上戸彩主演の『金子みすゞ物語〜みんなちがってみんないい〜』があります。その他、代表作としては、山崎豊子原作、米倉涼子主演の『女系家族』が挙げられます。

脚本家連盟理事とライターズスクール講師

本業と並行して、日本脚本家連盟の「ライターズ・スクール」にて長年講師を務め、後進の指導にも力を注ぎました。生徒作品への的確な添削とアドバイスは受講生から非常に人気が高く、彼女の研修クラスは常に定員を超えるほどの盛況ぶりで、キャンセル待ちが出るほどでした。

死去

2012年2月21日、自宅の浴室で心不全のため急逝しました。71歳でした。翌2月22日、講師を務めていたライターズスクールの授業に現れなかったことから、警察に通報。自宅を訪れた警察官が亡くなっている清水を発見しました。告別式は同年2月29日に桐ケ谷斎場で執り行われ、中島丈博が弔辞を読みました。

主な作品

妊娠ですよ
女系家族
お母さん、もっと生きたかった！
明るいほうへ明るいほうへ
* 金子みすゞ物語〜みんなちがってみんないい〜

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