清水正一

清水正一

清水正一（しみず しょういち、1912年8月1日 - 1989年7月25日）は、昭和時代に活躍した日本の著名な柔道家です。

生涯

清水正一は1912年8月1日に長野県東筑摩郡島立村（現在の松本市）に生まれました。彼は旧制松本中学（現在の長野県松本深志高等学校）を経て、日本体育会体操学校を卒業しました。1934年（昭和9年）には母校の体操学校に奉職し、1943年（昭和18年）には教授に就任しました。また、1938年（昭和13年）から慶應義塾大学柔道部の師範を兼務しました。

第二次世界大戦後の1945年（昭和20年）から1950年（昭和25年）までの間、清水は帰農していましたが、1951年（昭和26年）に東京大学講師および慶應義塾大学柔道部師範として復職しました。1968年（昭和43年）には日本体育大学武道科の特任教授に就任し、1973年（昭和48年）には学長に就任しました。学長在任中には、柔道整復師養成施設の設立を理事会に提案し、日体柔整専門学校の初代校長にも就任しました。また、皇宮警察においても柔道の指導を行いました。

清水正一は、全日本柔道連盟理事、東京学生柔道連盟会長、講道館指導員・審査員、国際柔道連盟審査員委員会委員など、数々の要職を歴任し、日本の柔道界の発展に大きく貢献しました。

人物

清水正一は、柔道家としての卓越した技術と指導力に加え、教育者としても高い識見を持っていました。日本体育大学の学長として、また日体柔整専門学校の初代校長として、多くの人材を育成しました。彼の指導を受けた門下生からは、数多くの優秀な柔道家や指導者が輩出されています。また、皇宮警察での柔道指導を通じて、皇室の警備にも貢献しました。

清水正一は、柔道界のみならず、日本のスポーツ界、教育界においても多大な功績を残した人物として、広く尊敬されています。

脚注

* 『現代物故者事典1988〜1990』日外アソシエーツ 1993年

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