清水章夫

清水章夫のプロフィール

清水章夫（しみず あきお）は1975年9月9日、大阪府豊中市に生まれた元プロ野球選手です。彼は左投左打の投手として知られ、プロ野球界でさまざまな経験を積んできました。彼の野球人生には紆余曲折があり、特に彼が投手として成長する過程は多くの挑戦と成功に満ちています。

経歴

プロ入り前

清水は小学生の頃から野球を始めましたが、初めはライトで8番打者としてプレーしていました。中学校でも野球を続けていたものの、彼は当時の自分の腕前をあまり高く評価していませんでした。大阪高校に進学すると、野球を続けるつもりだったものの、友人の勧めで軟式野球部に参加し、そこで初めて投手を務めました。

彼は軟式野球で活躍し、大阪大会で2連覇を果たします。硬式野球への憧れを抱く中で大学進学を目指しましたが、軟式出身の清水を受け入れる大学は少なく、名門の近畿大学に進学することになりました。大学では、二岡智宏、宇高伸次らのチームメイトと共に戦い、アマチュア五冠を達成するなど素晴らしい成績を残します。最終的に関西学生リーグでの通算成績は16試合で11勝1敗、防御率1.14という輝かしいものです。

1997年のプロ野球ドラフトでは6球団の争奪戦の末、日本ハムファイターズを逆指名し、1位で入団することが決まりました。

プロ入り後

彼のプロ入り後の2年間は怪我との戦いでした。左肩や肘を痛めながらも、2000年には先発として6勝を収めました。しかし、その後は勝利数が伸びず、2003年には中継ぎに転向しています。2004年も42試合に登板しましたが、防御率が6.88と振るわず、シーズンオフにサイドスローに変えることを決意しましたが、この投球フォーム変更によって肘を再度痛めてしまいます。2005年は一軍登板なしの厳しいシーズンを送りました。

2006年には再びオーバースローに戻し、中継ぎとしてチャンスを得ると、4月に約2年ぶりの勝利を挙げました。2007年にはオリックス・バファローズに移籍するも、一軍登板はなく、多くの試練を経験しましたが、相変わらず練習に励む姿勢を貫きます。2008年には再び一軍に昇格、主にワンポイントリリーフとして34試合に登板し、移籍後初勝利を挙げるなど復活劇を見せます。

2009年はさらに活躍を続け、自己最多となる58試合に登板。特に、稲葉篤紀を相手にした試合では1球勝利を記録し、1球敗戦投手との両方を成し遂げ歴史に名を刻みました。2010年には肘の故障に悩まされ、その結果、一軍登板なしで現役を引退することになります。

引退後の活動

引退後、清水は広島県福山市の自転車店で家族と共に働くことを選びました。業界に残ろうとしたものの、未練を断ち切るために異業種に転職しました。さらには、2013年にはトライアスロンにも参加し新たな挑戦を試みます。

2019年には新潟アルビレックス・ベースボール・クラブの監督に就任し、2シーズンにわたりチームを指揮しました。その後も自転車業界に戻り、京都先端科学大学硬式野球部で投手コーチを務めるなど、指導者としての道を歩んでいます。

記録と栄光

清水のプロキャリアには多くの記録が含まれており、初登板や初勝利など、彼の名はプロ野球史にも刻まれています。特に、彼は史上22人目となる1球敗戦投手、28人目となる1球勝利投手としても記録されており、その存在感は現在に続いています。

清水章夫の野球人生は、困難を乗り越え、成長と成功を追求する姿勢が光るものでした。そして、今もなお教育者として彼の経験を次世代に伝えているのです。

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