清水順子

清水順子について

清水順子（しみず じゅんこ）は、日本の著名な経済学者で、特に国際金融や通貨制度の分野での研究に尽力しています。彼女は現在、学習院大学の経済学部で教授として教育や研究に従事しています。また、財務省の財務総合政策研究所では特別研究官の職にあり、経済政策に関する重要な役割を果たしています。さらに、共同で年金積立金管理運用独立行政法人の運用委員会の委員長代理を務めた経歴も持っています。

学歴と経歴

清水は一橋大学経済学部で教育を受け、野口悠紀雄ゼミに所属していました。彼女は1982年に大学を卒業後、チェース・マンハッタン銀行でキャリアをスタートさせます。1984年から1987年まで日本興業銀行に勤務し、その後も複数の国際金融機関での経験を積みました。具体的には、Security Pacific National Bankやバンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレー銀行などでの勤務があり、これにより国際的な金融市場についての深い知識を身につけました。

1996年から2000年にかけては、東京大学先端科学技術研究センターで研究員として活動し、その後、2004年には一橋大学大学院商学研究科で博士課程を修了し、論文「東アジア諸国における為替変動と国際資本フロー」により博士（商学）の学位を取得しました。

その後、彼女は一橋大学で助手としての役割を果たし、次第に経済研究の分野での専門家として認知されていきます。2006年から2008年の間には明海大学で准教授として勤務し、その後、専修大学商学部に移籍し、再び准教授として活動しました。2012年からは学習院大学経済学部経済学科の教授として教鞭を執っています。

受賞歴と著作

清水は経済学の分野で多くの功績を残しており、2019年には日経・経済図書文化賞を受賞しています。彼女の著作は多岐にわたりますが、特に注目されるものには『経済学者に聞いたら、ニュースの本当のところが見えてきた』（2013年）や『グローバル・インバランスと国際通貨体制』（2013年）、『国際的マネーフローの研究：世界金融危機をもたらした構造的課題』（2012年）などがあります。

これらの著作を通じて、彼女は複雑な経済現象をわかりやすく解説し、多くの人々に経済学の重要性を伝えています。清水の研究は、国際経済の動向や、日本経済に対する影響についての理解を深める手助けとなるでしょう。

主な所属学会

清水は、生活経済学会や日本経済学会、国際経済学会、日本金融学会など、さまざまな学会にも所属しており、活発に研究活動を行っています。これにより、経済学の発展に寄与するだけでなく、同分野の他の研究者との交流も深めています。

彼女の研究活動は、学術界だけでなく、実務の場でも活用されており、経済政策の制定や国際金融の規範形成においても重要な意義を持っています。

もう一度検索