清瀬市コミュニティバス

清瀬市コミュニティバス「きよバス」

清瀬市で運行されているコミュニティバス「きよバス」は、2007年1月20日にサービスを開始しました。このバスは、東京都清瀬市内の各地域を結ぶ市内循環バスで、地元の難しい交通状況を改善するために導入されました。西武バス新座営業所が運行を受託しており、地域住民の移動手段として重要な役割を果たしています。

バス導入の背景

清瀬市では、2000年度から市内の交通便益を向上させるための調査を行い、コミュニティバスの導入が検討されてきました。特に、野塩地区や下宿、下清戸など交通が不便な地域のニーズに応えるため、専用のバス路線が必要とされていました。その結果、2006年には愛称の募集が行われ、多数の応募の中から「きよバス」という名称が選ばれました。デザインは清瀬市の依頼を受けた専門家によって制作されました。

運行の開始と利用状況

運行は2007年1月に2つの系統でスタートしました。当初の乗客数は約180名でしたが、8ヵ月後の2007年8月には約260名に増加しており、地元の移動手段として確固たる地位を築いています。さらに、2019年10月からはPASMOおよびSuicaが利用可能になり、利便性が向上しました。

現行路線と主要停留所

清瀬市のコミュニティバスは2系統あり、それぞれ異なる経路を走行しています。主な停留所には以下の場所があります：

• - 志木街道経由便: 清瀬駅北口、けやきホール、清瀬郵便局、元町二丁目、明治薬科大学など。
• - 緑蔭通り経由便: 清瀬駅北口、清瀬郵便局、明治薬科大学、東星学園、梅園三丁目など。

この両系統は、清瀬駅北口と南口の間で1時間ごとに運行されています。

運賃と乗車方法

清瀬市のコミュニティバスの運賃は大人が1回180円（ICカードで178円）、子供が90円（ICカードで89円）です。未就学児は無料で乗ることができ、運賃は現金または専用の回数券、さらにICカードでも支払えます。ただし、乗車時は前乗り前払いとなっており、一部の停留所では車椅子の乗降が制限される場合があります。

2021年10月1日には運賃が改定され、大人は150円、子供は80円から新運賃に移行されました。また、障がい者手帳を提示した場合の運賃割引も新しく設定され、大人は100円、子供は50円で利用できるようになっています。

車両情報

コミュニティバスには日野・ポンチョのロングタイプが使われており、座席数は12名、全体では33名までの乗客が対応可能です。運行に用いるバスは3台あり、1台の導入コストは約17,500千円となっています。また、便利な備品として、自動体外式除細動器（AED）が装備されており、安全面にも配慮されています。2024年3月には、BYD社製の小型電気バスが導入される予定です。

まとめ

清瀬市コミュニティバス「きよバス」は、地域住民の移動手段として欠かせない存在となっています。交通の便が悪い地域においても、このバスが利用できることで多くの人々がアクセス可能となり、生活の質を向上させる重要な役割を担っています。これからも清瀬市の交通網に貢献し続けることでしょう。

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