清見村立福寄小学校

清見村立福寄小学校の歴史と概要

清見村立福寄小学校は、岐阜県大野郡清見村、現在の高山市清見町にあった公立小学校です。この学校は1874年に設立され、1974年に閉校するまで多くの変遷を経てきました。

学校の設立と初期の歴史

この学校の起源は1874年12月23日にさかのぼります。この日、大野郡三ッ谷村に三ッ谷学校が開校しました。当初は、藤瀬村や福寄村、三ツ谷村などの地域からの児童が通う教育機関で、一念寺を仮校舎として使用していました。

その後、1875年に清見村が発足し、周辺の森茂村や下林村など多数の村が統合され、教育の必要性が高まりました。1881年には新しい校舎が清見村福寄に移転し、学校名も明徳学校に改称されました。

名前の変遷と学校の発展

1887年には福寄簡易科小学校と改名され、さらに1890年には福寄尋常小学校へと変更されました。その後も成長を続け、1904年には福寄尋常高等小学校に改名、1900年代には校舎の増築が続きました。

第一次世界大戦後の1925年には再度校舎の拡張が行われ、1938年6月には季節保育園を開設。1941年には福寄国民学校と名を改め、戦後の1947年には現在の清見村立福寄小学校に改称されました。中学校も併設されるなど、教育の場としての機能は多様化していきました。

統合と廃校

1963年には中学校寄宿舎が設置され、巣野俣小学校が統合される等、地域の教育環境はますます充実しました。しかし、1964年には巣野俣分校が廃止され、福寄中学校も統合により廃校となりました。福寄小学校はその後、単独校として運営されることとなります。

1974年3月には他の学校と統合し、新たに清見小学校が設立されることとなり、清見村立福寄小学校はその長い歴史に幕を閉じました。

このように、清見村立福寄小学校は125年以上の歴史を持ち、地域の教育に大きな役割を果たしてきました。学校の存在は、地域の子どもたちに教育を提供し、成長を支える重要な場であり続けました。廃校後もその記憶は地域住民にとって大切なものとなっています。

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