清野輝俊

清野輝俊

日本のラグビー界でかつて活躍した選手、清野輝俊（せいの てるとし）は、1982年2月13日に福島県で生を受けました。グラウンド上での主要な役割は、フォワード第二列を担うロック（LO）。恵まれた体格を持ち、身長は189センチメートル、体重は100キログラムと、そのポジションに求められるフィジカルコンタクトに長けた選手でした。チームメイトや関係者からは、親しみを込めて「テル」というニックネームで呼ばれていました。

経歴

清野氏のラグビーキャリアは、地元福島県で育まれました。高校は福島県立磐城高等学校に進学し、そこでラグビーフットボールに打ち込みます。2001年に高校を卒業すると、ラグビーの強豪校として知られる慶應義塾大学へと進学。慶應義塾體育會蹴球部の一員として、関東大学ラグビー対抗戦グループなどの舞台で経験を積みました。大学時代には、猪口拓氏、岡健二氏、高谷順二氏といった後のトップリーガーとなる選手たちとも机を並べ、共に汗を流しています。

大学での充実した四年間を終えた清野氏は、2005年に卒業。その後、当時のジャパンラグビートップリーグに参戦していたクボタスピアーズ（現在のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ）に加入し、社会人ラグビー選手としての道を歩み始めました。クボタスピアーズでは、主にロックとしてチームに貢献。ロックというポジションは、スクラムにおける推進力の要となり、またラインアウトではリフターに持ち上げられてボールをキャッチするなど、セットプレーにおいて極めて重要な役割を果たします。彼の189センチメートルという身長と100キログラムの体重は、これらのプレーで大きなアドバンテージとなりました。

トップリーグの舞台で公式戦デビューを飾ったのは、加入からしばらく経った2007-2008シーズンのこと。具体的には、2007年11月3日に開催されたジャパンラグビートップリーグ第2節、コカ･コーラウエストレッドスパークス（現在の九州電力キューデンヴォルテクス）との一戦です。この試合で清野氏は先発メンバーとして出場し、トップリーグの公式戦に初めてその名を刻みました。この後も、クボタスピアーズの一員としてトップリーグやその下部リーグでプレーを続けました。

また、清野氏は地域レベルでの高い評価も受けていました。学生時代や社会人キャリアの中で、関東代表にも選出された経験を持っており、その実力は地域選抜チームでも認められるものでした。

プロフェッショナルとして数年間、クボタスピアーズで奮闘した後、清野輝俊氏は2012年をもって現役ラグビー選手としてのキャリアにピリオドを打ちました。大学から数えておよそ十年にわたる競技生活を通じて、彼はロックとしてチームの勝利に貢献し、ラグビー人生を全うしました。

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