済美高等学校 (愛媛県)

済美高等学校の概要

済美高等学校（さいびこうとうがっこう）は、1901年に設立された愛媛県松山市湊町に位置する私立の高等学校です。同校は済美学園によって経営されており、長い歴史を有しています。当初は女子校として始まりましたが、2002年度から男女共学に移行しました。2022年7月の段階で、全校生徒数は1689名、教職員は189名です。

沿革

済美高等学校は、その起源を1901年に設立された私立松山裁縫伝習所に遡ります。そして、1911年には済美高等女学校および済美女学校が開校されました。1948年には済美高等学校として改組されたのち、2001年には学園歌が制定され、2002年には男女共学となりました。2004年には春の甲子園で優勝し、夏の甲子園でも準優勝を果たしました。また、数々のスポーツ大会においても多くの好成績を収めています。

2013年には春の甲子園で再び準優勝し、2018年には夏の甲子園でベスト4に進出しました。2023年度には新たに特進プレミアコースが設立され、進学の選択肢が広がりました。

校歌と学園歌

済美高等学校の校歌は1934年に制定され、作詞は林古渓、作曲は宮城道雄によって行われました。作曲者の宮城は当時の校長の熱意に押されて作曲を引き受けたといわれています。学園歌は2001年に制定され、作詞は一色和壽子、作曲は藤田浩によるものです。学園歌は2004年の甲子園で初めて歌われ、小泉総理の所信表明演説でも紹介されるなど、広く知られるようになりました。

設置学科

済美高等学校では、普通科の他に特進E（エクセレント）コース、特進S（スタンダード）コース、特進国際コースなど多彩な学科を設置しており、学生は自分の目指す進路に応じたコースを選択することができます。特進コースでは、2年次から文系や理系に分かれ、より専門的な教育が受けられます。また、音楽や美術などの専門科目も充実しており、 artsも重視されています。

部活動

豊富な部活動も特徴の一つです。特に野球部は2004年の甲子園で初出場し、初優勝を飾るなど注目されています。その他にもサッカー部、ソフトボール部、バレーボール部、陸上競技部など多様なスポーツクラブが活動しており、合唱部も全国大会に出場するなど多くの実績を誇ります。

不祥事と学校の影響

学校はその名声に傷がつくような出来事も経験しました。2014年には野球部で発生した暴力行為が問題となり、対外試合禁止処分が下されたことがありました。このような事件は学校全体に影響を及ぼし、再発防止の取り組みが求められることになりました。

主な出身者

済美高等学校の卒業生にはプロ野球選手、サッカー選手、さらにはお笑いタレントなど多岐にわたる著名な人物がいます。特に、鵜久森淳志選手や高岸宏行さん（ティモンディ）などが知られています。これらの出身者は、学校生活で培った経験を活かしてそれぞれの分野で活躍しています。

まとめ

済美高等学校は、歴史ある私立学校として多様な教育を提供し、幅広い進学の選択肢を持つ学校です。また、様々な部活動や文化的な活動を通じて、学生の成長を支援していることが特徴です。

もう一度検索