渋谷出入口

渋谷出入口（しぶやでいりぐち）

概要

渋谷出入口は、日本の首都、東京都渋谷区に設けられた、都市高速道路網の重要な結節点の一つです。具体的には、首都高速道路3号渋谷線上に位置するインターチェンジとして機能しています。この出入口の最大の特徴は、3号渋谷線においては唯一となる「フルインターチェンジ」であるという点です。これは、上り線・下り線のそれぞれに入口と出口、合計四つの施設全てが整備されていることを意味します。これにより、様々な方面へのスムーズなアクセスを可能にしています。

構造と配置

渋谷出入口の施設群は、渋谷駅周辺の都市構造に合わせて、東西に分散して配置されています。
上り線への入口（IC番号303）と下り線からの出口（IC番号303）：これらは主に渋谷駅の西側エリアに位置しており、国道246号、通称「玉川通り」方面への出入りを担います。
上り線からの出口（IC番号302）と下り線への入口（IC番号302）：これらは主に渋谷駅の東側エリアに位置し、東京都道412号線、通称「六本木通り」方面へのアクセスを提供しています。

これら東西に分かれた施設間は、直線距離にしておよそ900メートルほど離れています。また、多くのインターチェンジでは、本線からの出口分岐が先にあり、その後に合流という構造が見られますが、渋谷出入口は上下線ともに特徴的な構造を持っています。具体的には、「入口からの車両合流が先に起こり、その後に出口への分岐が始まる」という配置になっています。この構造のため、理論上かつ実質的に、渋谷入口から首都高速に進入した車両が、そのまま本線を短距離だけ走行し、渋谷出口で流出するという利用ルートも物理的に可能となっています。

各施設のより詳細な所在地は以下の通りです。
渋谷入口（上り線）：渋谷区神泉町
渋谷出口（上り線）：渋谷区渋谷2丁目
渋谷入口（下り線）：渋谷区渋谷3丁目
渋谷出口（下り線）：渋谷区南平台町

下り線入口の新設経緯

渋谷出入口においては、長らく下り線への入口施設が整備されていませんでした。しかし、首都高速道路ネットワーク全体の機能を高め、特にC2中央環状線など、周辺の幹線道路網との連携を強化し、利用者にとってよりスムーズなアクセスルートを提供するという目的のもと、この下り線入口を新たに設置するプロジェクトが進められました。この新規整備は計画通り進行し、2019年12月19日に晴れて供用が開始されました。これにより、渋谷エリアから首都高速3号線の下り方面（東名高速道路方面など）へ直接進入することが可能となり、渋谷周辺の交通利便性は大きく向上しました。

接続道路

各出入口に接続する主な一般道路は以下の通りです。
上り線入口・下り線出口（IC番号303）: 国道246号（玉川通り）
上り線出口・下り線入口（IC番号302）: 東京都道412号霞ヶ関渋谷線（六本木通り）

これらの道路を通じて、渋谷周辺の様々な地域や、都心、さらには郊外へとアクセスすることが可能となります。

利用上の注意点

首都高速道路の一部区間では、安全確保のため特定の車両に対する通行規制が設けられています。この渋谷出入口を通過し、谷町JCT方面（都心環状線方面）へ向かう3号渋谷線の区間においては、オートバイによる二人乗りが終日禁止されています。この規制は、渋谷出入口よりも都心側の区間に適用されるもので、オートバイでこの区間を利用される際は、必ず乗車人数をご確認いただき、規制遵守にご協力ください。

関連項目

* 日本のインターチェンジ一覧 - 日本国内にある他のインターチェンジについて調べる際の参考にしてください。

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