渕瀬真寿美

渕瀬真寿美について

渕瀬真寿美（ふちせ ますみ）は、1986年9月2日に生まれた日本の陸上競技選手で、特に競歩の分野で輝かしい功績を残しています。彼女の出身地は兵庫県姫路市で、現在は建装工業に所属しています。50km競歩の日本記録保持者として知られ、その競技において数多くの国内および国際大会で目を引く成績を収めてきました。

経歴

渕瀬さんは姫路市立朝日中学校を卒業後、須磨学園高校に進学しました。彼女が競歩を始めたのは、高校時代の故障がきっかけでした。高校2年の時にインターハイで3000m競歩で栄冠を手にしましたが、3年生の時には予選で失格という悔しい経験もしました。その後、龍谷大学に進学し、2007年には日本選手権の20km競歩で川崎真裕美が保有していた日本記録を更新しました。この記録を持って世界陸上大阪大会に出場しましたが、順位は27位にとどまりました。

2008年には日本選手権で3位となり、北京オリンピック出場は逃しましたが、翌年の2009年には日本選手権で再び川崎の記録を破り、1時間28分03秒というタイムで世界陸上ベルリン大会の代表権を得ました।大塚製薬にて競技を続けながら、同年7月にはユニバーシアードで銀メダルを獲得し、世界陸上では日本女子競歩初の入賞を果たしました（7位）。

2011年世界陸上大邱大会では、目標とする入賞を狙って臨みましたが、オーバーペースが原因で脱水症状を起こし、途中棄権という悔しい結果に終わりました。2012年のロンドンオリンピックでは、日本女子陸上競技史上で最高の11位（その後のドーピング問題で8位に繰り上がり）に入り、素晴らしい成績を残しました。

その後、2017年からは建装工業に所属し、トレーニングを重ねていました。2019年、日本選手権で50km競歩において日本記録を更新し、ドーハで行われる世界選手権出場を決めました。世界選手権では11位という結果を残しました。

顕著な業績

渕瀬選手の主な成績について見てみましょう。20km競歩の成績では、2007年に日本選手権で1位となり、その後も国内外で数々のメダルを獲得。2019年には50km競歩でも1位に輝きました。2023年の世界陸上では、女子35km競歩に出場し、14位という成績でフィニッシュしています。

また、2023年には2012年ロンドン五輪におけるドーピング違反問題を踏まえ、8位に繰り上がる形で日本女子競歩初の五輪入賞を達成し、6月に正式な表彰も行われました。成績のアップデートは、彼女の継続的な努力と思考がもたらしたものといえるでしょう。

日本の競歩界で渕瀬選手は、未来への期待を担う重要な選手としての地位を確立しています。これからもその活躍に注目が集まります。

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