渡辺幸伸

渡辺 幸伸

渡辺 幸伸（わたなべ ゆきのぶ）は、1968年（昭和43年）1月6日に岐阜県御嵩町で生まれた日本の政治家です。現在、郷里である御嵩町の町長を1期務めています。

学歴

御嵩町で少年時代を過ごし、町立上之郷小学校、町立上之郷中学校で学びました。その後、岐阜県立東濃高等学校に進学。高校卒業後は愛知大学法経学部Ⅱ部にて研鑽を積みました。

職歴

大学卒業後、1986年（昭和61年）4月に岐阜県庁に入庁しました。当初は岐阜県警察の事務職員としてキャリアをスタートしましたが、1991年（平成3年）からは岐阜県職員として行政の第一線で活躍しました。

県庁職員としては、長きにわたり県の重要プロジェクトや組織運営に深く関与しました。特に、県庁舎建設課課長および県庁舎開設準備課課長といった要職を歴任し、2022年（令和4年）12月に竣工した岐阜県新庁舎の建設計画から完成、そして実際の運用開始に至るまで、一連のプロセスにおいて中心的な役割を果たしました。老朽化した旧庁舎に代わる新たな行政拠点構築という大規模事業を成功に導いた経験は、その行政手腕を示すものと言えます。

また、総務部次長としても県の根幹を支える業務に携わりました。総務部は県の組織運営や予算、人事などに関わる中枢部署であり、ここで培われた幅広い視野と高度な調整能力は、その後のキャリアにおける重要な礎となりました。約37年間にわたり岐阜県庁の職員として県政の推進に貢献した後、2023年（令和5年）3月に県庁を退職しました。

政治家としての活動

県庁退職後、生まれ育った御嵩町の発展に直接貢献したいという強い思いから、政治の道に進むことを決意しました。2023年6月20日に告示された御嵩町長選挙に新人候補として立候補しました。

この選挙は、同じく新人候補である前御嵩町議会議員の福井俊雄氏との一騎打ちとなりました。地元出身で行政経験豊富な渡辺氏と、町議として町の課題に精通した福井氏との間で、活発な論戦が展開されました。

告示日から5日後の6月25日に投開票が行われ、激しい選挙戦を制し、見事に初当選を果たしました。この当選により、長年、県職員として培ってきた行政経験と知識を、直接、故郷である御嵩町の町政運営に活かすこととなりました。

この町長選挙における当日有権者数は14,541人、最終投票率は57.49パーセントでした。

町長就任後は、行政のプロフェッショナルとしての経験と、地域への深い愛情を基盤に、町民のための新たな町づくりに邁進することが期待されています。

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