渡邉保範

渡邉保範（わたなべ やすのり）氏は、1964年7月11日生まれの日本の海上保安官です。北海道出身で、海上保安庁に入庁後、海上保安大学校で学びました。その後、巡視船あぶくまの船長を務め、海上保安の現場で経験を積みました。

その後、海上保安庁の要職を歴任し、警備救難部警備情報課警備情報調整官、四日市海上保安部長、第四管区海上保安本部警備救難部長などを務めました。第四管区海上保安本部警備救難部長時代には、伊勢志摩サミット開催を控え、三重県警察と合同で海上警備訓練を実施するなど、警察との連携を密にしながら警備体制を強化しました。

2020年1月7日には第八管区海上保安本部次長に就任し、同年10月1日には第三管区海上保安本部次長に異動しました。第三管区海上保安本部次長在任中は、2020年東京オリンピック・パラリンピックにおける海上警備の指揮を執り、大会の安全確保に貢献しました。

2021年10月1日には第九管区海上保安本部長に就任し、管区全体の海上保安業務を統括しました。その後、2022年6月28日には海上保安庁本庁の警備救難部長に就任し、全国の警備救難業務を指揮する立場となりました。そして、2023年7月4日には海上保安監に就任し、海上保安庁の幹部として組織運営の中枢を担いました。2024年7月1日に辞職されました。

渡邉氏は、海上保安官として長年にわたり、日本の海上の安全と治安維持に尽力しました。巡視船の船長から海上保安庁の幹部まで、幅広い分野で活躍し、特に大規模イベントにおける警備活動では重要な役割を果たしました。海上保安庁における豊富な経験と実績は、後進の模範となるでしょう。

主な経歴

海上保安庁入庁
海上保安大学校卒業
福島海上保安部巡視船あぶくま船長
警備救難部警備情報課警備情報調整官
四日市海上保安部長
第四管区海上保安本部警備救難部長
第八管区海上保安本部次長
第三管区海上保安本部次長
第九管区海上保安本部長
警備救難部長
海上保安監

主な活動

伊勢志摩サミットにおける海上警備
2020年東京オリンピック・パラリンピックにおける海上警備

参考文献

『政官要覧 令和5年春号』政官要覧社、2023年3月7日。

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