渡邉優美

渡邉 優美（わたなべ ゆみ）

渡邉優美は1992年9月19日に福岡県福岡市で生まれたボートレーサーです。彼女は104期の訓練生としてやまと競艇学校に入学しましたが、初期の訓練中に右手親指の腱を切るという重傷を負ってしまいます。その影響で1期遅れの105期での卒業となり、養成所でのリーグ戦では勝率6.11という成績を収めました。

競技キャリアの始まり

渡邉のデビューは2009年11月20日、芦屋競艇場（現・ボートレース芦屋）で行われましたが、その時の結果は6着でした。競技生活の中で、彼女は多くの試練と成功を経験し、2011年7月9日にボートレース桐生で開催された「JLCオール女子戦」で初勝利を飾ります。これは、彼女にとってレースキャリアの重要な転機となりました。

2016年1月11日にはボートレース大村で「夢の初優勝男女W決定戦」に参加し、見事に初優勝を果たしました。この瞬間が、彼女のさらなる成長への第一歩となったのは間違いありません。

認知度向上とさらなる挑戦

2021年8月10日、ボートレース浜名湖にて行われた「第35回レディースチャンピオン」で、彼女はGⅠに初めて出場し、3着という成績を収めます。2023年5月23日には地元のボートレース芦屋で「第50回ボートレースオールスター」に出場し、SG初の舞台を踏破。2024年5月24日にはボートレース多摩川で「第51回ボートレースオールスター」にてSG初勝利を決めました。

続いて、2024年2月25日にボートレースびわこで行われた「第8回レディースオールスター」にて特別戦（GⅡ）で初優勝を収め、その年の2025年3月3日にはボートレース若松にて「ヴィーナスＳ２２戦マクール杯ナイトプリンセスカップ」で700勝目を達成します。ここで若松初優勝を果たし、福岡の3つの競艇場を制覇しました。2025年9月8日現在、彼女は女子戦で15回、男女混合戦で4回優勝を成し遂げています。

人物像とプライベート

渡邉優美はその温かみのある人柄でも知られています。父親が美容室を経営しており、ボートレースファンである影響から、彼女は中学三年生で難関とされるやまと競艇学校に見事に一発合格を果たしました。普段はビールとチキン南蛮が好物で、休日にはホットヨガや岩盤浴、銭湯巡りを楽しむほか、福岡ソフトバンクホークスの応援にも赴くことが多いです。

レースの合間には、丸野一樹がアンバサダーを務める「MARUNO Conditioning Gym」でトレーニングを行っています。競技においては、「神対応」と称されるファンへの優しさがあり、レース前検の出待ちには積極的にサインや撮影に応じてきました。また、「ポンコツ会」のメンバーとしても活躍し、トークショーなどでそのユーモアを発揮し、酒豪としても知られています。競技人生だけでなく、個人としても大きな魅力を持つ渡邉優美は、ボートレーサーとしての未来がさらに楽しみな存在です。

もう一度検索