渡邉啓太

渡邉 啓太のプロフィール

渡邉 啓太（わたなべ けいた）は、1993年9月13日に福島県いわき市で生まれた元プロ野球選手です。ポジションは投手で、右投右打の選手でした。この記事では、彼の経歴や選手としての特徴について詳しく紹介します。

経歴

プロ入り前

渡邉は小学校時代に常磐軟式野球スポーツ少年団で野球を始めました。4年生の時に捕手から投手に転向し、中学校ではいわき東ボーイズに所属しました。その後、福島県立いわき光洋高等学校に進学。1年生の秋から控え投手としてチームに貢献しました。

しかし、2011年に発生した東日本大震災によって彼の高校生活は大きく影響を受けました。震災の影響で高校には1カ月以上通えず、放射能の問題も影響し練習時間が限られるなど厳しい環境に置かれました。それでも苦境を乗り越え、3年生の夏の福島大会ではエース兼二塁手としてチームをベスト4に導くなど活躍しましたが、甲子園出場は果たせませんでした。

高校卒業後は、神奈川工科大学の創造工学部ロボット・メカトロニクス学科に進学し、一般受験で入学。1年生の春から神奈川大学リーグ戦に出場し、2年生の秋にはエースとして4勝を挙げ、ベストプレーヤー賞を受賞しました。4年生の秋には5勝0敗、防御率1.43を記録し、最優秀投手賞を獲得。大学通算では16勝を挙げました。

プロ入り

大学卒業後、渡邉はNTT東日本野球部に入部します。1年目から都市対抗野球に出場し、2試合に登板し無失点。ワールド・ベースボール・チャレンジの社会人日本代表にも選出され、将来のプロ入りの足がかりを作ります。2年目も都市対抗野球に出場し、決勝戦で投手として活躍し、胴上げ投手となりチームの優勝に貢献しました。

2017年のドラフトで千葉ロッテマリーンズから5位指名を受け、11月に契約を結びました。

プロとしてのキャリア

2018年5月17日、オリックス・バファローズ戦でプロ初登板を果たしました。しかし、その試合では5回3失点で勝敗はつかず、シーズン通算で6試合の登板ながら0勝1敗、防御率は4.82という成績でした。2019年は右肘を痛め、1軍での登板がなかったため手術を行います。2020年も1軍に上がることはなく、11月に戦力外通告を受け、12月には現役引退を発表しました。

引退後は一軍打撃投手兼用具補佐として新たな道を歩むことになります。選手生活で培った経験やスキルをもって、今後のキャリアをどう築いていくのか注目されています。

選手としての特徴

渡邉の特筆すべきは、彼の投球スタイルです。最速145 km/hの直球を持ち、フォーク、カットボール、スライダー、ツーシーム、チェンジアップを駆使する器用さが魅力です。特に、低めに制球することで大崩れせず、安定したピッチングを行います。

彼の好きな食べ物は焼き肉で、嫌いな食べ物はパプリカという親しみやすい一面も持っています。これらの側面からも、渡邉啓太は選手としてだけでなく、人間としても多くの人に愛されるキャラクターでした。

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