渡邊雄貴

渡邊 雄貴のプロフィール

渡邊 雄貴（わたなべ ゆうき）は、1993年4月9日に岡山県岡山市に生まれた元プロ野球選手であり、ポジションは外野手と内野手でした。投打は右投右打で、野球への情熱を長年支えてきました。

経歴

プロ入り前

彼は小学校2年生の時に野球を始め、岡山市立福浜中学校では一度野球部に在籍しましたが、途中で退部。その後、ボーイズリーグに所属する岡山ドラゴンズに入団し、投手としての道を歩みます。次のステップとして関西高等学校へ進学し、ここで内野手に転向し打撃に専念します。

特に印象的だったのは、2年生の春に選抜高等学校野球大会に出場した際のことです。初戦での興南高校戦では、チームは敗れたものの、彼は相手投手・島袋洋奨から3安打を放つ活躍を見せました。3年生時には春夏連続で甲子園に出場し、自身の力の証明として活躍し続けました。特に第93回選手権大会では、出場した全試合で安打を記録し、チームのベスト4進出に貢献するなど、その才能を発揮しました。

2011年のプロ野球ドラフトでは、横浜ベイスターズから3位指名を受け、契約金と年俸はともに推定4000万円、540万円となりました。背番号は44。

プロ入り後の苦労と成長

プロ入り当初は、送球イップスに苦しむ時期が続きました。2012年の春期キャンプでこの内面的な問題に直面し、その影響で数年間悩まされることになります。未成年での喫煙など、様々なトラブルも経験しました。

しかし2015年、二軍監督の山下大輔の助けを借りて外野手に転向し、徐々にイップスを克服。打率は低めでしたが、盗塁は成功率100%で、フェニックスリーグではアピールに成功しました。翌年の開幕時には一軍に帯同し、オープン戦に出場する機会を得るも、結局は開幕二軍スタートとなり、一軍出場が果たせない結果となりました。最終的に、2016年の10月に戦力外通告を受け、11月には引退を発表しました。

引退後の新たな挑戦

引退後は、2018年に赤坂にパーソナルトレーニングジム「X BODY Lab」を開店し、店長として新たなスタートを切りました。また、同年にはトークライブを開催し、人気を博しました。続いて2019年にはスポーツバー「BAR Forty Four」を経営し、さらなる事業展開に挑戦しています。

結果と影響

彼は高校時代に24本塁打を記録し、身体能力も高く評価されていました。特に50m走が6秒3、遠投も115メートルと、優れた運動神経を持っています。愛称は「ナベ」や「なべゆ」と多くの仲間たちから親しまれました。また、自身の哲学として「チーム屈指の練習量」を掲げ、夜遅くまで練習に励む姿勢は周囲に影響を与えました。

除隊後も、彼の努力や精神力は後進の指導にも活かされており、若い選手たちにとっての良き模範となっています。彼の存在は、野球界における困難を乗り越えるための励みとなるでしょう。

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