渡部剛弘

渡部 剛弘（わたなべ たけひろ）は、1993年9月13日に福島県会津若松市で生まれた日本の元ノルディック複合選手です。中学1年時にこの競技の世界に足を踏み入れ、その後、国内外で選手としてのキャリアを重ねました。

福島県立猪苗代高等学校を経て明治大学に進学し、学生時代から本格的な競技活動を展開。2012年シーズンからは、国際スキー連盟（FIS）が主催するノルディック複合のセカンドティア大会であるコンチネンタルカップに出場し始めました。

国際舞台での notable な成績としては、2013年にチェコのリベレツで開催されたジュニア世界選手権が挙げられます。この大会で、渡部選手は団体戦において3位という見事な成績を収め、さらに個人戦でも5位と6位に入賞するなど、同世代のトップレベルであることを証明しました。この活躍を契機に、同年3月にはフィンランドのラハティで開催された大会でノルディック複合ワールドカップに初出場を果たしました。

その後もワールドカップを中心に転戦し、2015年にはスウェーデンのファールンで行われたノルディックスキー世界選手権にも日本代表として出場しました。キャリアにおけるワールドカップ個人最高位は、2016年2月にノルウェーのトロンハイム大会で記録した9位です。これは自身初のワールドカップでのトップ10入りとなる noteworthy な成績でした。ワールドカップの総合順位では、2015年シーズンの49位が自己最高となっています。

また、学生時代には国際大学スポーツ連盟（FISU）が主催するユニバーシアードにも参加。2015年にスロバキアで開催された冬季ユニバーシアードでは、ノルディック複合の団体戦で2位となり、銀メダルを獲得しています。

国内大会においても、渡部選手はその実力を発揮しました。第92回全日本スキー選手権大会ノルディック複合では優勝、第87回全日本学生スキー選手権大会ノルディック複合でも優勝するなど、日本国内のトップスキーヤーとしての地位を確立しました。

長年の競技活動が実を結び、2018年に韓国で開催された平昌オリンピックでは、ノルディック複合日本代表に選出されました。しかし、残念ながら本大会での個人戦および団体戦において、出場機会は得られませんでした。

平昌オリンピック後、所属していた企業であるガリウムを退社し、郷里である福島県に戻りました。その後は、チームリステルに所属して競技を継続。2019年に茨城県で開催された第74回国民体育大会冬季大会では、ノルディック複合競技で5位に入賞しました。選手としてのキャリアを通じて、ジュニア時代からシニアまで、国内外の主要な大会で活躍を見せた選手です。

国際スキー連盟のウェブサイトにて、彼の公式プロフィールが参照可能です。

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