渡部橋

渡部橋は、新潟県燕市渡部、大河津分水路に架かる新潟県道2号新潟寺泊線に位置する全長383.6mの橋梁です。この橋は、鋼製のトラス橋と桁橋が組み合わさった構造を持ち、地域の重要な交通インフラとして機能しています。

概要

渡部橋は、以下の形式で構成されています。

形式: 鋼3径間単純合成鈑桁橋3連+鋼3径間連続下路トラス橋+単純合成鈑桁橋2連
橋格: 第1種 (TL-20) + 雪 (100 kg/m2)
橋長: 383.600 m
支間割: 38.100 m+38.500 m+39.600 m+（55.920 m+74.560 m+55.920 m）+38.500 m+38.100 m
幅員:
総幅員: 6.700 m
有効幅員: 6.000 m
車道: 6.000 m
歩道: なし
総鋼重: 463.833 t
トラス部: 238.758 t
床版: 鉄筋コンクリート
施工: 宮地鐵工所（上部工）・鹿島建設・氏田組（下部工）
架設工法: トラッククレーン工法・ケーブルエレクション工法

特徴

渡部橋のすぐ下流には、大河津分水路の河床勾配を安定させるための石港床留が設置されています。この床留は、分水路の安定的な運用に不可欠な構造物です。

歴史

渡部橋の歴史は、大河津分水路の建設と深く関わっています。大河津分水路は、信濃川の洪水を日本海に直接放流するために掘削された人工河川で、1922年（大正11年）に通水しました。その3年前の1919年（大正8年）4月、最初となる橋長374 m、幅3.7 mの木造土橋が架けられました。

その後、橋の老朽化に伴い、新潟県によって架け替えが行われました。上部工は1967年（昭和42年）8月から1968年（昭和43年）8月にかけて宮地鐵工所によって施工され、1969年（昭和44年）11月1日に現在の鋼トラス橋が開通し、永久橋となりました。

周辺情報

渡部橋が架かる大河津分水路周辺は、豊かな自然に恵まれた地域です。分水路沿いには遊歩道が整備されており、散策やサイクリングを楽しむことができます。また、周辺には historical な建造物や史跡も点在しており、歴史散策も楽しめます。

まとめ

渡部橋は、大河津分水路の歴史とともに歩んできた橋梁であり、地域の交通を支える重要な役割を果たしています。その美しい景観は、訪れる人々を魅了し続けています。橋を訪れる際には、周辺の自然や歴史にも触れてみてください。

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