渡部葉月

渡部葉月のプロフィールと競技成績

渡部葉月（わたなべ はづき）は2004年8月7日生まれの日本の体操選手です。彼女は愛知県名古屋市で育ち、幼少期から体操に親しんできました。体操の道に進むきっかけは、姉の影響で、わずか2歳の時に始めたとされています。

学歴と体操キャリアの始まり

渡部は名古屋市立平針小学校を経て、名古屋市立平針中学校に進学し、さらに東海学園高等学校を卒業しました。小学校時代は怪我に悩まされ、体操から離れたくなる瞬間も多かったものの、オリンピック代表選手である寺本明日香のトレーニングパートナーに選ばれたことがきっかけで彼女なりの「体操の面白さ」に目覚めました。この経験が、彼女の体操キャリアに大きな影響を与えたと考えられています。

中学校では、2年生の時に東海中体連総合体育大会において、個人総合で2位を獲得し、跳馬と床運動の種目別でそれぞれ優勝。全国中学校体育大会でも個人総合5位という好成績を収めました。

高校進学後の2020年には、東海学園高等学校でさらに力をつけ、高校2年次終盤に実施された全国高等学校体操競技選抜大会において、個人総合で4位、種目別床運動で1位を獲得しました。

国際舞台での活躍

2022年には全日本体操個人総合選手権及びNHK杯体操選手権で個人総合4位に入賞し、その結果、2022年11月にイギリス・リヴァプールで開催された第51回世界体操競技選手権の日本女子代表チームのサブメンバーに選出されました。この大会では、レギュラーメンバーの笠原有彩が怪我によって出場できなくなるという緊急事態が発生。渡部はサブメンバーから急遽レギュラーメンバーに昇格し、団体戦で7位を獲得。その後、女子個人種目別の平均台で堂々の1位、金メダルを獲得しました。

直近の戦績と挑戦

2023年4月には東京体育館で行われた全日本選手権女子個人総合で予選2位から逆転優勝を果たしましたが、同年5月のNHK杯で跳馬の着地ミスが影響し4位に終わりました。それでも、彼女は宮田笙子や岸里奈、大学のチームメイトである深沢こころと共に世界選手権代表に選ばれました。

しかし、2023年8月には平均台の練習中に左膝を負傷し、前十字靱帯を損傷する結果に。これにより、世界選手権を欠場せざるを得なくなりました。さらに、2024年4月の全日本選手権では、4種目合計47.933のスコアで47位となり、想定していたパリオリンピック出場の夢も消えてしまいました。

まとめ

渡部葉月は若くして数々の成果を収めてきた選手ですが、彼女の今後の回復とさらなる成長に期待が寄せられています。彼女の体操人生はこれまでの成果だけではなく、これからの挑戦がますます注目されています。

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