東京体育館

東京体育館について

東京体育館（とうきょうたいいくかん）は、東京都渋谷区千駄ヶ谷に位置する大型スポーツ施設で、その運営は公益財団法人東京都スポーツ文化事業団が行っています。この体育館は、長い歴史を有し、地域社会において重要な役割を果たしています。

歴史と背景

この施設の起源は、1943年にさかのぼります。徳川宗家が所有していた土地が東京府によって買収され、「葵館」として使用されることとなりました。戦後、駐留軍将校の宿舎やクラブハウスとして利用された後、体育館として新たに整備されたのです。1956年に体育館が完成し、続いて1958年には屋内水泳場と陸上競技場が完成。これにより、アジア競技大会の会場としても活用されるようになりました。また、1964年の東京オリンピックでも重要な競技会場として使用され、体操や水球競技が行われました。

施設は1986年から1990年にかけて、槇文彦の設計により全面改築が行われ、現代的なスポーツ施設へと生まれ変わりました。それ以来、東京都スポーツ文化事業団が指定管理者制度の下で運営に関与しています。特に2006年からは、複数の企業による運営体制が整えられ、多様なサービスを提供しています。

施設概要

メインアリーナ

メインアリーナは、バレーボールやバスケットボール、卓球、テニス、ハンドボールなど、各種スポーツに対応したスペースを有します。フロア面積は3,220平方メートルで、最大9,308席の観覧席を備えています。

サブアリーナ

サブアリーナは、1,330平方メートルの面積を持ち、バレーボールやバスケットボール、フットサルなどに利用可能ですが、常設の観覧席はありません。

屋内プール

50mの競泳用プールと25mのプールがあり、年間を通じて様々な水競技が行われています。50mプールでは毎年日本水球選手権も開催されており、地域の水泳ファンに親しまれています。

陸上競技場

全天候型の陸上競技場は、200mトラックや補助トラックを有しており、夜間補助照明も完備されています。東京都内の重要な陸上競技場の一つとして、数多くの大会が開催されています。

その他の施設

トレーニングルームやスタジオ、会議室なども完備されており、地域のスポーツ活動やイベントに柔軟に対応できる環境が整えられています。

利用状況

東京体育館は、さまざまなスポーツ競技や国際大会、プロボクシングやプロレスなどの興行、さらにはコンサートなどのイベントに幅広く利用されています。

• - 主なスポーツ競技大会には、全日本卓球選手権大会や全国高等学校バスケットボール選手権大会、Vリーグなどが含まれます。
• - また、著名なアーティストもここでコンサートを開催し、音楽イベントも定期的に行われています。

アクセス

公共交通機関でのアクセスも便利で、JR中央線の千駄ヶ谷駅や都営地下鉄の国立競技場駅から徒歩1分という立地にあります。

開館時間

プール、トレーニングルーム、陸上競技場は平日9:00～23:00、土曜は9:00～22:00、日祝は9:00～21:00まで開館しており、最終入場は閉館の1時間前となっています。

このように東京体育館は、多種多様なスポーツや文化イベントが開催される施設として、多くの人々に愛され続けています。

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