温水三郎

温水三郎について

温水三郎（ぬくみ さぶろう、1905年10月3日 - 1976年10月22日）は、昭和期に活動した政治家で、特に農業協同組合の発展に寄与した指導者です。彼は3期にわたり参議院議員を務め、正四位の位階と勲二等の勲等を持つ著名な人物です。

生い立ち

温水は、宮崎県西諸県郡小林村（現在の小林市）に生まれました。彼は宮崎県会議長を務めた温水実孝の子供として育ち、学問に励みました。まず旧制鹿児島県立第二鹿児島中学校に通い、その後1931年に法政大学法科を卒業。大学卒業後は農業の道を選びました。

政治活動の始まり

1942年に小林町会議員に選ばれ、その後も地域に根ざした農業活動を続けました。1946年には小林町農業会の会長、さらに1948年には宮崎県農業会の会長に就任しました。1954年には、宮崎県農業協同組合中央会の会長として、地域農業の振興に尽力しました。1963年には、宮崎県内の様々な農協を束ねる中央会長に就任し、全国運輸農協連の会長にまで昇進しました。

国政への進出

温水は1961年に自由民主党から参議院議員に立候補し、初当選を果たしました。在任中は、1966年の第1次佐藤第二次内閣において農林政務次官に任命され、その後も党内で様々な役職を経験しました。彼は特に農業政策の分野での貢献が高く評価され、農業の振興を図る施策に関与しました。

最晩年

1976年、温水は宮崎県東諸県郡の綾町で不幸な事故に遭遇し、命を落としました。彼の死去に際して、勲二等旭日重光章が追贈され、正四位に叙されるという栄誉を受けました。温水の死後、補欠選挙が行われ、無所属の坂元親男が当選しました。

国政選挙履歴

彼の国政選挙の履歴は以下の通りです。

• - 1961年12月10日： 第5回参議院議員通常選挙宮崎県地方区補欠選挙（自由民主党）に当選
• - 1965年7月4日： 第7回参議院議員通常選挙（宮崎県選挙区、自由民主党）に当選
• - 1971年6月27日： 第9回参議院議員通常選挙（宮崎県選挙区、自由民主党）に当選

参考文献

温水三郎の生涯と業績については、宮崎県政外史や、宮崎県大百科事典、議会制度百年史などが参考になります。これらの資料から、彼の政治活動が地域農業と国政に与えた影響が見て取れます。

もう一度検索