温泉ガッパドンバ

温泉ガッパドンバについて

『温泉ガッパドンバ』は、日本の漫画家・御童カズヒコが手掛ける作品で、独特なキャラクターとユーモアに富んだストーリーが魅力です。この作品は主に2つのシリーズに分かれており、リリース当初から多くのファンを魅了しています。以下では、それぞれのシリーズについて詳しく解説します。

1. 元祖温泉ガッパドンバ

このシリーズは、1989年から1992年まで『コミックボンボン』（講談社）で連載されていました。全29話から成り、単行本は全3巻にまとめられています。その中には、未収録のエピソードも含まれており、2009年には完全版が復刻されました。

あらすじ

物語の中心となるのは、小学5年生の湯煙のぼるです。彼が父から贈られた大きなキュウリを切ると、驚くべきことに温泉星カパーランドの王子・温泉ガッパドンバが現れます。ドンバは地球で修行をするため来たと語り、以降は湯煙家の一員として居候します。この偶然の出会いから、のぼるの日常にはドンバの奇想天外な行動が加わり、さまざまな冒険が展開されるのです。

登場人物

• - 温泉ガッパドンバ: 本作の主人公であり、河童の姿をしたカパーランドの王子。自身を「オリ」と名乗り、温泉の素を利用した変身や攻撃を行います。
• - 湯煙のぼる: 物語の主人公。小学生ながら、様々な困難に見舞われる運の悪い少年。
• - 湯煙まい: のぼるの姉であり、中学生。彼女のヘアスタイルはストーリー中でも様々に変化します。
• - 湯煙たつお: のぼるの父。漫画家であり、温泉巡りを趣味としていて、ドンバを家に連れてきた張本人。
• - プリンス・エドワード・竹千代: 敵対勢力の王子で、美男子だがファッションセンスには問題があるキャラクター。

2. 温泉ガッパドンバ カパランテ伝説

続くシリーズ『温泉ガッパドンバ カパランテ伝説』は、1990年から1992年にかけて『デラックスボンボン』（講談社）で連載されました。この物語では、全25話が描かれており、こちらも単行本は3巻にまとめられていますが、最終話は未収録のままとなっています。

あらすじ（カパランテ伝説）

かつて、勇者カパランテがイオウ大魔王を壺に封じ込めたという古い伝説があります。物語は、カパーランド城の大王が誤って壺を開けてしまい、失われた力を取り戻すために、ドンバに勇者としての使命を与えるところから始まります。ドンバは、仲間を募りながら魔王を倒すための冒険を繰り広げます。苦難を乗り越え、彼らはイオウ魔族という強大な敵とも戦うことになります。

登場人物（カパランテ伝説）

• - ドンバ: 勇者を自称するカパーランドの王子。武装は下履き系に限られ、不器用さが際立つキャラクター。
• - 竹千代: ドンバの旅仲間で、自信満々の性格だがドジな一面も。
• - ジゴクダーニ: お金好きな商人戦士。
• - オトヒメ: 伝説の剣を守る竜宮城の主で、特殊な魔法を持っています。

このように『温泉ガッパドンバ』は、多様なキャラクターと独特なストーリー展開で楽しませてくれる作品となっています。読者は彼らのユーモラスで時にはシリアスな冒険を楽しむことができます。

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