温泉 (秘) 大作戦

温泉(秘)大作戦

『温泉(秘)大作戦』は、2004年から2016年にかけてテレビ朝日系で放送された人気テレビドラマシリーズです。朝日放送（現：朝日放送テレビ）とトレンドの共同制作で、全18回が放送されました。主演は森口瑤子が務め、各地の温泉旅館を舞台に、コンサルタントたちが繰り広げる活躍と、そこで発生する事件を描いています。

あらすじ

物語は、経営難に陥った全国各地の温泉旅館を立て直すため、城ノ内コンサルティングの社員たちが派遣されるところから始まります。彼らはそれぞれの専門知識を駆使し、旅館の再建に尽力しますが、派遣先では必ずと言っていいほど殺人事件が発生してしまいます。しかし、社員たちは互いに協力し、旅館の再建だけでなく、難解な事件も解決へと導いていきます。

放送枠

初期の作品は「土曜ワイド劇場」枠で放送され、シリーズ後期には「土曜プライム・土曜ワイド劇場」枠で放送されました。当初は2017年以降も放送が予定されていましたが、レギュラー出演者の野際陽子さんの逝去、さらに過去作品に出演していた朝丘雪路さんの逝去が重なり、2016年の第18作をもってシリーズは完結しました。

登場人物

城ノ内コンサルティング

星野さつき（演：森口瑤子）
経営のスペシャリスト。元銀行員で、ファイナンシャルプランナーの資格を持ちます。旅館の帳簿を見ただけで、あらゆる情報を把握する能力を持ち、明るくムードメーカー的な存在です。おいしいものに目がなく、単独行動をすることがあります。

島慎之介（演：東幹久）
創作料理のスペシャリスト。「慎さん」の愛称で親しまれています。料理に旅館独自の気配りを感じさせることをモットーとし、板場の意識改革に尽力します。曲がったことが嫌いで、熱血漢な性格が災いして板前と対立することもあります。大分県出身です。

森田梢（演：高樹マリア）
おもてなしのスペシャリスト。フランスのホテルでコンシェルジュの経験を持ちます。事件推理の際には憶測で話すことが多いです。

岩田幸平（演：村田雄浩）
温泉のスペシャリスト。温泉の効能や成分を的確に把握できます。元警視庁刑事で、普段は温厚ですが、いざとなると熱血漢に変貌します。入浴シーンでは、テレビ電話で指示を受けた後に水没するのがお決まりです。石川県出身です。

城ノ内愛子（演：野際陽子）
城ノ内コンサルティングの社長。元ホテルインスペクターで、業界事情に精通しています。コンサルタントとしてカリスマ的な存在で、時には厳しい言葉をかけながらも社員たちを信頼し、事件解決に協力します。

元城ノ内コンサルティングのスタッフ

桜井恵美（演：星野有香）
おもてなしのスペシャリスト。アメリカの大学でホテル経営学を学び、英語も堪能です。華道や茶道にも精通し、丁寧なサービスを提供します。さつき同様、おいしいものに目がないです。

原田加代子（演：高瀬春奈）
元社員。さつきの先輩で、結婚式の最中にヒ素中毒で亡くなってしまいます。

城ノ内コンサルティング関係者の親族

島正一（演：中尾一貴）
慎之介の兄。元漁師で、漁船の転覆事故で亡くなります。

岩田時子（演：五月晴子）
岩田幸平の母。

城ノ内沙紀（演：小野真弓）
愛子の姪で、南砺市観光局の職員です。

その他

徳永小次郎（演：高松しげお）
刑事。

進藤聖子（演：朝丘雪路）
大手ホテルチェーン「グローバル開発」の女社長。旅館を廃業させ、リゾート開発で利益を得ようとします。城ノ内愛子とは旧知の仲です。

大将（演：平坂政隆）
すし屋「たいら」の大将。

各話のゲスト

各エピソードには、様々な役柄のゲストが登場し、物語を彩ります。例えば、第1作では旅館の仲居や女将、板前、漁師などが登場し、第2作では旅館の女将や漁師、金融業者などが登場します。各話のゲストは、それぞれの地域や職業を代表するキャラクターとして描かれ、ドラマに深みを与えています。

スタッフ

脚本は成瀬活雄、清本由紀、児玉頼子、五十嵐暁美、桑原裕子、岡本貴也が担当し、監督は合月勇、雨宮望が務めました。制作は朝日放送とトレンドが共同で行いました。

放送日程と視聴率

放送日程は、「土曜ワイド劇場」枠や「土曜プライム・土曜ワイド劇場」枠で放送されました。また、番組の一部は、東日本大震災の影響や、選挙特番により放送日が変更になりました。視聴率はビデオリサーチ調べによる関東地区の世帯視聴率が公開されています。

まとめ

『温泉(秘)大作戦』は、温泉旅館を舞台にしたドラマでありながら、毎回発生する殺人事件を解決していくミステリー要素も楽しめる作品です。個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間模様や、各地の温泉地の魅力も堪能できます。シリーズを通して、視聴者を惹きつける要素が満載で、多くのファンに愛されました。

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