港南中央通

港南中央通は、神奈川県横浜市港南区に属する町名です。特定の丁番を持たない単独の町域であり、住居表示制度が既に導入されています。

地理と交通

港南区の北東部に位置し、笹下川を挟んで北東側は上大岡西に隣接しています。北西側は日野川が自然の境界となり、港南一丁目から三丁目に接しています。南西方向は日野に、南東方向は港南四丁目から六丁目に隣接しています。

町域の中央部を、主要幹線道路である神奈川県道21号横浜鎌倉線（通称：鎌倉街道）が縦断しています。この鎌倉街道の地下には、横浜市営地下鉄ブルーラインの港南中央駅が設置されており、地域の交通結節点となっています。鎌倉街道上では、港南台駅、大船駅、関内、桜木町、横浜駅周辺、さらには鎌倉市内の鎌倉駅地区など、広範囲を結ぶ多数の路線バスが運行されており、公共交通の便が非常に良いエリアと言えます。

地域の特性と主な施設

港南中央駅周辺は、港南区における行政機能の中心地の一つとして機能しています。かつては港南区役所、港南警察署、港南消防署といった主要な官公署がこのエリアに集中していました。

地域内の施設としては、港南警察署が引き続き存在しています。かつて港南警察署の西側には神奈川中央交通の横浜営業所がありましたが、2001年に閉鎖され、本郷車庫に統合されました。その跡地には、2003年にスーパーオートバックスを核テナントとする大型商業施設「グッディプレイス」が開業し、商業的な賑わいをもたらしました。しかし、このスーパーオートバックスは2013年8月末に閉店しています。

駅の北側には、横浜市立港南中学校が位置しています。鎌倉街道沿いには、ファミリーレストランなど、自動車での利用を想定したロードサイド型の店舗も多く見られます。

近年の施設の移転と変遷

近年、行政施設を中心にいくつかの重要な移転や再配置が行われました。2018年3月には、港南区総合庁舎と港南消防署が、港南中央通10番1号から港南四丁目2番10号へと移転しました。これに伴い、旧港南区役所の建物跡地が新たな活用先を探ることになりました。その後、2021年3月26日には、この旧区役所跡地に横浜市港南公会堂と港南土木事務所が移転・開設され、公共サービス機能の一部が引き続きこのエリアに保持されています。

歴史

港南中央通という町名は、1972年（昭和47年）6月5日に実施された住居表示に伴って新設されました。それ以前は、笹下町、上大岡町、日野町のそれぞれ一部であった区域を再編成して成立しました。町名の選定にあたっては、地元からの要望が反映され、区名である「港南」を冠する名称が採用されました。

その他

郵便番号は233-0004であり、集配業務は港南郵便局が担当しています。地域内の警察管轄区域については、港南警察署がこれを管轄しています。

（注：人口、世帯数、事業所数などの統計データは、参照元情報では数値の記載がありませんでした。）

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