港島南町

港島南町：神戸医療産業都市の中核を担う人工島

神戸市中央区に位置する港島南町は、神戸港に浮かぶ人工島・ポートアイランドの南西部を占める地域です。1丁目から7丁目まであり、製造工場、大学キャンパス、医療・研究施設などが集積する、まさに神戸の未来を象徴するようなエリアとなっています。

開発の歴史と背景

港島南町は、1986年から始まったポートアイランド第2期工事によって造成されました。この開発は、高度な医療技術と研究開発を融合させた「神戸医療産業都市」構想に基づいて進められており、その中核を担う地域として整備されてきました。

埋立地造成後、多くの企業や研究機関が誘致され、高度専門病院や医療関連企業、研究施設などが集積。特に南部地域は、研究・文化施設用地として整備され、大学キャンパスや研究所などが多く立地しています。

施設と産業

港島南町には、数多くの重要な施設が立地しています。

医療・研究施設: 神戸市立医療センター中央市民病院、再生・発生科学総合研究センター、分子イメージング科学研究センターなど、最先端の医療技術と研究開発を支える施設が充実しています。
教育機関: 甲南大学ポートアイランドキャンパス、兵庫県立大学神戸ポートアイランドキャンパス、神戸大学統合研究拠点など、多くの大学キャンパスがあり、高度な人材育成にも貢献しています。
企業: 医療関連企業や研究開発企業のほか、様々な企業が立地しており、多様な産業活動を支えています。
スーパーコンピュータ「富岳」: 理化学研究所計算科学研究機構に設置され、世界最高レベルの計算能力を持つスーパーコンピュータ「富岳」は、日本の科学技術の発展に大きく貢献しています。
* その他: 神戸どうぶつ王国（旧・神戸花鳥園）、国際ビジネスセンターなどの施設も存在し、多様なニーズに対応できる環境が整備されています。

交通アクセス

港島南町は、神戸新交通ポートアイランド線（ポートライナー）の2駅、「医療センター駅」と「計算科学センター駅」が利用可能です。ポートアイランド内、三宮、そして神戸空港へのアクセスも良好で、利便性が高い地域です。

用途地域

港島南町の用途地域は、工業地域、準工業地域、商業地域と多様性に富んでいます。北東部は製造工場用地、北西部は業務施設用地、南部は研究・文化施設用地として指定されており、それぞれの用途に適した環境が整備されています。

人口

2010年現在、港島南町に定住している人口は存在しません。これは、主に研究施設や工場、商業施設などが多く、居住施設が少ないためです。

まとめ

港島南町は、高度な医療・研究開発と産業活動を融合させた、神戸医療産業都市の中核を担う重要なエリアです。最先端の技術と研究、そして多様な産業が集積するこの地域は、神戸の未来を担う重要な拠点として、その発展が期待されています。今後も、研究開発の進展や企業誘致によって、さらに発展していくことでしょう。

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