港町 (青森市)

港町（青森県青森市）

港町は、青森県青森市に位置する地名で、一丁目から三丁目までが存在します。郵便番号は030-0901です。

地理

港町は、青森市を流れる堤川の東岸、河口付近の海岸に位置しています。具体的には以下の通りです。

港町一丁目: 堤川に近く、東西に走る幹線道路の南側に位置し、主に住宅地です。
港町二丁目: 幹線道路の北側から海岸にかけて広がり、水産加工や機械関係の工場が点在しています。青森漁港もこのエリアにあります。
港町三丁目: 二丁目と南北に走る幹線道路を挟んで東側に位置し、同様に工場などが点在しています。

幹線道路沿いには商店などが並び、東は合浦、南は茶屋町・合浦、西は堤川を挟んで青柳、北は陸奥湾に面しています。

歴史

藩政時代から明治時代

藩政時代、港町は造道村字浪打に属していました。1889年（明治22年）に東津軽郡青森町に編入され、大字造道字浪打となりました。当初は開発が進んでいませんでしたが、明治時代中期に遊郭や漁師町が作られたことで発展しました。

年表

1889年（明治22年）: 火災に見舞われた塩町の遊郭が移転し、柳原遊郭となります。現在の港町一丁目から二丁目の南西部に相当する地域です。
1891年（明治24年）: 元弘前藩士の相馬駿が、現在の港町三丁目付近の開拓許可を青森町に申請し、許可を得て漁師町として開拓が進められました。この地域は後に相馬町と呼ばれるようになります。
1910年（明治43年）: 青森大火により柳原遊郭が焼失し、旭町の森紅園に移転しました。跡地は後に主要な地主の名を取り「大坂町」と呼ばれるようになりました。
1937年（昭和12年）: 青森漁港の修築工事が開始されました。
1951年（昭和26年）: 戦争で中断していた青森漁港の修築工事が再開されました。
1962年（昭和37年）: 青森漁港の基本工事がほぼ完了しました。
1966年（昭和41年）: 青森市東部地区住居表示整備事業により、港町一丁目から三丁目が設置されました（6月1日）。

町名の変遷

（情報なし）

交通

鉄道

港町には鉄道は通っていません。ただし、終戦前の一時期、東北本線浪打駅からの貨物支線が設けられ、青森漁港付近にあった堤川貨物駅との間で石炭などを輸送する列車が運行されていました。

バス

青森市営バス青柳線が茶屋町との境界の道路を運行しており、茶屋町・港町一丁目に停留所があります。

施設

青森漁港
東北電力青森支店
東北電力ネットワーク青森支店
青森ガス株式会社
合浦児童遊園
青森港町郵便局
青森県漁業協同組合連合会冷凍工場

参考文献

『角川日本地名大辞典 2　青森県』（1985年　角川日本地名大辞典編纂委員会 編）
* 肴倉弥八著『青森市町内盛衰記』　大坂町・相馬町の項目

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