合浦

合浦（がっぽ）

合浦は、青森県青森市に位置する地名で、合浦一丁目と合浦二丁目から構成されています。郵便番号は030-0902です。

地理

青森市の中心部から東に位置し、北は青森湾に面しています。東は造道、南は浪打、南西は栄町、西は茶屋町・港町と隣接しています。

一丁目の西端には商店や事務所が並ぶ道路があり、その裏手には戦前から続く住宅地が広がっています。このエリアにはタクシー会社などの事業所も見られます。道路を南下すると国道4号と交わる栄町交差点があり、そこから「東青森駅通り」と呼ばれる道路へと繋がります。

二丁目の大部分は合浦公園が占めていますが、北西端には造船所があり、隣接する港町とともに準工業地域の一角を形成しています。南端の国道沿いには商店や事務所が多く、それ以外の場所は住宅地となっています。

河川

根子堰 - 町の東端を流れる。

海洋

青森湾 - 陸奥湾の支湾

通学区域

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りです。

交通

現在、地域内に鉄道駅はありませんが、以下のバス停留所が利用できます。

バス停留所

青森市営バス:
合浦公園前（東部営業所・県立中央病院方面行き）
岡造道一丁目（沢田橋方面行き）
弘南バス:
合浦公園前（青森営業所方面行き）

※ 上記の反対方向に向かう停留所は国道4号を挟んで向かい側にありますが、所在地は浪打です。

青森市市民バス:
合浦小学校通り
合浦公園西口
スポーツ会館前
合浦町（県立中央病院方面行き）

道路

国道4号 - 町の南端を通過
青森市都市計画道路3･3･1石森橋通り線 - 合浦公園西口から西に向かう。
青森市都市計画道路3･3･2青森駅通り合浦線 - 町の西端付近から青森駅前広場に繋がる。途中から本町通り、新町通りと呼ばれる。

歴史

合浦は元々水田の多い場所でしたが、明治時代に合浦公園が建設され、明治末期から学校が移転してきたこと、青森市の人口増加などを背景に住宅地として発展しました。交通網も整備され、区画整理が行われて「合浦町」「西門町」と呼ばれるようになりました。

戦後には競輪場や野球場が建設され、学校や公園の存在と相まって賑わいを見せましたが、浪打駅の廃止や学校の移転により、かつての賑わいは薄れました。しかし、体育館や室内プールなど、スポーツ施設は徐々に充実していきました。

地名の由来

合浦という地名は戦国時代から見られ、かつて津軽地方の北部海岸を外浜（そとがはま）と呼んだ際、その外浜を上磯と下磯に区分した接合点が合浦と呼ばれたことに由来するとされています。

沿革

1894年（明治27年）- 合浦公園が完成。
1911年 (明治44年) - 青森商業学校(現在の青森県立青森商業高等学校）が造道字浪打に移転。
1912年（明治45年） - 青森県立青森中学校（現在の青森県立青森高等学校）が造道字浪打の合浦公園南側に移転。
1924年（大正13年） -　附近に東北本線浪打駅が開業。
1931年（昭和6年）9月 - 青森市浪打第一区画整理組合が設立。
1932～1934年 (昭和7～9年) - 浪打第一地区区画整理が行われた。その後、その地区は「造道字合浦町」となった。
1935年（昭和10年） - 青森市立第一中学校（現在の青森県立青森北高等学校）が造道字合浦町に設置。
1945年（昭和20年）7月 - 青森空襲により、青森中学校・青森商業学校の校舎が焼失。
1950年（昭和25年）6月 - 合浦公園内のグラウンドに青森競輪場が建設。同年、青森市営球場が青森中学校跡地に建設。
1966年(昭和41年)6月1日 - 青森市東部地区住居表示実施により、造道字浪打および造道字合浦町の各一部が、合浦一丁目、同二丁目となる。
1968年（昭和43年）- 国鉄東北本線の南方移転に伴い、浪打駅が廃止。
1971年（昭和46年） - 青森県立青森商業高等学校が東造道に移転。
1977年（昭和52年） - 青森商業高等学校跡地に青森市民体育館が設置。
1982年（昭和57年） - 合浦公園内の青森競輪場が青森市新城に移転。
1984年（昭和59年） - 青森県立青森北高等学校が羽白に移転。
2002年（平成14年） - 青森市スポーツ会館が完成。
2024年（令和6年）6月30日 - 青森市民体育館が閉館。

施設

合浦公園
青森市営野球場
青森市民室内プール
青森市立浪打中学校
青森市スポーツ会館
浪打公園
青森合浦郵便局
合浦保育園
青森警察署浪打交番

関連項目

青森市地区一覧

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