湊谷恭史

湊谷恭史（みなとや やすし）は、1972年に青森県五所川原市で生を受けた日本の映像プロデューサーです。個人的な関心事としては「旅」を挙げています。

彼の映像業界におけるキャリアは、1996年にフリーランスとして映画製作の現場に関わり始めたことから本格化しました。初期には、製作進行や製作主任といった役割を通じて、多くの作品に携わり、映画製作の基礎を深く学んだと言えるでしょう。特に注目すべきは、伊丹十三、黒沢清、是枝裕和、西川美和、廣木隆一、林海象といった、日本映画界で独特の地位を築いている多様なスタイルの監督たちの作品制作に携わった経験です。この時期に培われた幅広い現場経験は、その後のプロデュース活動において貴重な財産となっています。

2005年頃からは、活動の軸足をプロデュース業へと本格的に移しました。以降、映画製作を中心に活動しつつも、その手腕はテレビ、コマーシャルフィルム（CM）、プロモーションビデオ（PV）、さらにはドキュメンタリーなど、非常に多岐にわたる映像分野で発揮されています。テレビ番組においては、2009年にテレビ愛知が制作し、テレビ東京系列で放送された特撮シリーズ「トミカヒーロー レスキューファイアー」でプロデューサーを務めた実績があり、子供向けのエンターテインメント作品にも貢献しています。

また、映像を通じた社会的な貢献活動にも意欲的です。特に、障害を持つ人々の社会復帰を映像制作の側面から支援する活動にプライベートで関わっており、映像が持つ可能性を社会福祉の分野にも広げようとしています。

以下に、湊谷氏が関わった主な映画作品の一部を、製作年と主な役職と共に示します。これらの作品は、彼の長年にわたる映像業界での活動の軌跡を示すものです。

1996年：『スーパーの女』（製作進行）
1997年：『CURE』（製作進行）
1998年：『蛇の道』（製作主任）
1998年：『蜘蛛の瞳』（製作主任）
2001年：『DISTANCE』（製作主任）
2003年：『カクト』（製作主任）
2003年：『蛇イチゴ』（製作主任）
2004年：『誰も知らない』（製作主任）
2005年：『雨よりせつなく』（製作担当）
2005年：『ウォーターズ』
2005年：『やわらかい生活』
2006年：『花よりもなほ』（製作担当）
2006年：『黒帯 KURO-OBI』（製作）
2007年：『大日本人』（制作）
2008年：『蛇にピアス』（ラインプロデューサー）
2008年：『世界で一番美しい夜』（ラインプロデューサー）
2008年：『櫻の園』（アソシエイト・プロデューサー）
2009年：『THE CODE/暗号|THE CODE_暗号』（プロデューサー）
2011年：『デンデラ』（プロデューサー）
2012年：『私の叔父さん』（プロデューサー）
2013年：『100回泣くこと』（ラインプロデューサー）
2017年：『破裏拳ポリマー』（プロデューサー）
* 2020年：『無頼』（プロデューサー）

湊谷恭史氏は、現場での豊富な経験を基盤とし、映画、テレビ、CM、ドキュメンタリーなど、多岐にわたる映像分野でプロデューサーとして活躍しています。著名な監督との協業からエンターテインメント作品、社会貢献活動まで、その活動範囲は広範であり、日本の映像業界において多方面から貢献を続けている人物です。

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