湯の川停留場

湯の川停留場について

湯の川停留場（ゆのかわていりゅうじょう）は、北海道の函館市湯川町2丁目に位置する函館市電の湯の川線に属する停留場です。この停留場は函館市の最東端にあり、駅番号はDY01です。観光案内においては、隣接する湯の川温泉停留場との混同を避けるため、終点の「湯の川」として表記されることがしばしばあります。

歴史的な背景

この停留場は1913年6月29日に函館水電湯川停留場として開業しました。これは、北海道において初の路面電車停留場の一つとして知られています。当時は木造の待合室が設置され、周辺の風景を写した大正時代の絵葉書によってその姿が確認できます。

しかし、時間が経つにつれ、停留場は様々な変遷を経ることになります。1945年7月9日には、鮫川（現在の湯の川温泉）から湯川間の単線軌道が撤去され、停留場は一時的に廃止となりました。その後、1959年9月2日に再度複線で再敷設され、湯の川停留場として戻ってきました。1976年10月には、現在の場所に移転されています。

構造と設備

湯の川停留場は、ホームが2面1線の構成になっています。乗り場側のホームには、上屋と電車接近表示機が設けられており、乗客の利便性を考慮した設計です。また、この停留場は車椅子に対応したバリアフリー設計となっており、駅の東側には横断歩道も設置されています。特に、2006年2月にはポイント設備の更新が行われ、新たにドイツ製の設備が導入されて利便性が向上しました。

周辺施設

湯の川停留場の周辺には、多くの施設があります。例えば、北海道道83号函館南茅部線や北海道道100号函館上磯線が接続しているほか、函館市役所湯川支所や湯川温泉郵便局、複数の銀行支店が点在しています。また、湯の川温泉や湯倉神社、さらに教育機関も多く、函館市立湯川小学校や函館大学付属有斗高等学校などが近くにあります。さらに、イオン湯川店や「イマジン ホテル＆リゾート函館」といった商業施設も近隣に位置し、訪れる人々にとっては便利なエリアとなっています。

その他の情報

湯の川停留場は、トミーテックの鉄道グッズに登場するキャラクター「柏木ゆの」の名前の由来としても知られています。このように、湯の川停留場は地域の交通の便を提供するだけでなく、地域文化や観光名所にも深く関与しています。なお、隣の停留場は湯の川温泉停留場（DY02）で、函館市企業局交通部の湯の川線に沿って運行されています。

このように、歴史と現代が交錯する湯の川停留場は、函館市民のみならず訪れる観光客にとっても重要な拠点となっているのです。

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