湯浅大智

湯浅 大智

湯浅 大智（ゆあさ だいち）氏は、1981年9月8日に大阪府大阪市東住吉区で生まれた日本のラグビー指導者です。

経歴

湯浅氏がラグビーというスポーツに出会ったのは、大阪市立中野中学校の1年生の時でした。その後、ラグビーの名門として知られる東海大仰星高等学校（現在の東海大学付属大阪仰星高等学校）に進学。高校時代はフランカー（FL）としてプレーし、全国高等学校ラグビーフットボール大会には二度出場しています。特に高校生活最後の大会となった第79回全国大会では、チームの主将を務め、同校にとって歴史的な初優勝の立役者の一人となりました。

高校卒業後は東海大学へ進学し、大学でもラグビーを続けました。大学卒業後、一旦は百貨店への就職が内定していましたが、その後のキャリアは大きく変わります。母校である東海大仰星高校へと戻り、保健体育科の教員として教鞭を執る傍ら、ラグビー部のコーチとして指導者の道を歩み始めました。

そして2013年、長年チームを率いた前任者の後を受け継ぎ、東海大仰星高校ラグビー部の監督に就任します。監督就任初年度にあたる第93回全国高等学校ラグビーフットボール大会で、早くもチームを優勝へと導きました。この勝利を皮切りに、その後もチームは快進撃を続け、第95回大会、第97回大会と、わずか数年の間に立て続けに全国制覇を達成するなど、指導者として輝かしい実績を積み上げています。その采配やチームビルディングの手腕は、高校ラグビー界において高く評価されています。

エピソード

湯浅氏が指導者の道を志すきっかけには、高校時代の恩師である土井崇司氏（後に東海大相模高校校長を務める）の存在が大きく関わっています。湯浅氏が中学3年生の頃、土井氏は彼のプレーだけでなく、その強いリーダーシップ、すなわち「キャプテンシーが輝きまくっている」ことを見抜き、早くからその資質に注目していました。

大学卒業を控え、一般企業である百貨店への就職が内定していた湯浅氏に対し、土井氏は「お前は指導者になれ」と強く助言したと言われています。この恩師からの言葉が、湯浅氏の進路選択に決定的な影響を与えました。湯浅氏自身、後にこの時の心境を振り返り、「（土井の鶴の一声で）堀が固められた」と表現しています。これは、それまで曖昧だった自分の進むべき道が、師の一言によって明確に定まったことを意味する象徴的な言葉です。この出来事が、ラグビー指導者としての湯浅氏のキャリアの確固たる基盤を築いたと言えるでしょう。

メディア出演

湯浅氏は、ラジオ番組を中心にメディアにも登場しています。主な出演歴は以下の通りです。

『おとなの駄菓子屋』（MBSラジオ、2018年2月4日）
『伊藤史隆のラジオノオト「ムキムキ!!ノーサイド劇場」』（ABCラジオ、2019年12月13日）
* 『サンデーライブ ゴエでSHOW!「桂二葉の日曜、何しよう?」』（MBSラジオ、2019年1月5日）

特に『サンデーライブ ゴエでSHOW!』では、第99回全国高等学校ラグビーフットボール大会の開催期間中、準決勝を控えた東大阪市花園ラグビー場からの中継に出演しました。この際、リポーターを務めた落語家の桂二葉氏は、湯浅氏の幼馴染であることが紹介され、和やかなやり取りが交わされました。

関連情報

湯浅大智氏の経歴は、大阪府出身であること、そして選手・指導者として関わりの深い東海大学付属大阪仰星高等学校・中等部や東海大学体育会ラグビーフットボール部と深く結びついています。また、東海大仰星高校や東海大学ラグビー部時代の同級生には、佐藤貴志氏や吉田朋生氏といったラグビー関係者がいます。

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