源義資

源義資（みなもとのよしすけ）

源義資は、生年没年不詳の平安時代末期の武将です。二条院の判官代を務めていたことから、石川兵衛判官代源義資とも称されました。河内源氏の流れを汲む石川源氏の源義時の子として生まれました。

生涯

詳しい生年は不明ですが、平安時代末期に武将として活動しました。二条院判官代という役職についていたことから、朝廷にも関わりがあったことが伺えます。判官代とは、律令制において判官の代理を務める役職であり、主に訴訟や行政の実務を担当しました。源義資は、この役職を通じて、どのような活動を行っていたのか、詳細な記録は残っていませんが、当時の社会情勢の中で、重要な役割を担っていたと考えられます。

源平合戦での活躍と最期

源義資は、源平合戦において、源氏方として戦いました。しかし、山城国鳥羽において、平家方の飯富季貞、平盛澄の軍勢による夜襲を受け、大敗を喫しました。この戦いで、源義資は討ち死にしたとされています。しかし、この最期については異説も存在します。

例えば、九条兼実の日記『玉葉』には、源義資は討ち死にせずに、生きたまま捕らえられたと記されています。また、『吾妻鏡』には、その後源頼朝に仕えたという記述もあり、源義資の最期については、確かなことは分かっていません。源平合戦という激動の時代の中で、様々な情報が錯綜したため、正確な記録が残らなかった可能性もあります。

系譜

源義資は、河内源氏の祖である源頼信から続く系譜に連なります。以下に、源義資の系譜をまとめます。

源義家
源義時
源義資
源有義（一説には武田信義の子ともいう）
源信盛（万力氏を称する）
源信宗（万力二郎太郎）

源義資の子である有義は、武田信義の子であるという説もありますが、定かではありません。また、孫の信盛は万力氏を称し、その子孫は、武士として歴史に名を残しました。

まとめ

源義資は、平安時代末期の武将であり、二条院判官代を務めた人物です。源平合戦において、源氏方として戦いましたが、最期は平家との戦で討ち死にしたとも、捕らえられた後、源頼朝に仕えたとも言われています。彼の生涯は、源平合戦という激動の時代の中で、多くの謎に包まれています。

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