準教授

準教授とは

準教授（英語: reader）は、イギリスおよびイギリス連邦に属していた国々（インド、オーストラリア、ニュージーランドなど）の大学における教員の職階の一つです。この職は、研究や学識において国際的に高い評価を受けている上級の大学教員に与えられます。かつては助教授とも訳されていました。

伝統的な職階制度における準教授

伝統的なイギリスや英連邦諸国の大学の職階制度において、準教授（新設大学では主任講師）は、上級講師よりも上位、教授よりも下位に位置づけられます。この職に就くには、卓越した独自の研究を切り開いていると認められる必要があります。イギリスにおける準教授は、教授と合わせてアメリカの大学における教授と同等の役割を担うとされています。

昇格基準

準教授への昇格基準は、教授への昇格基準と類似しています。一般的に、上級講師から準教授へ昇格するためには、独創的な研究経歴が傑出していることを示す証拠が求められます。

近年の動向

近年、オックスフォード大学や2012年のリーズ大学などの大学では、新たに準教授を任命することを廃止しました。また、一部の大学ではアメリカ型の職階制度を取り入れる動きがあり、この場合、講師は助教、上級講師は准教授（Associate Professor）、教授は教授というように、職階が再編されています。この制度変更に伴い、従来の準教授は教授と同等の扱いとなっています。

準教授と准教授

[インド]]、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、マレーシア、アイルランドなど、英連邦系の国々の大学では、上級講師と教授の間に、準教授]の代わりに[准教授]を置いている場合があります。この場合の[[准教授は、アメリカの大学における准教授（イギリス系の上級講師に相当）とは異なり、もとの準教授に近い役割を果たします。英連邦の大学における教授の数は、アメリカの大学における教授の数と比較して約半分程度であり、イギリスおよび英連邦における準教授や准教授は、アメリカにおける教授の下半分に相当すると言えます。

職階の比較

以下の表は伝統的な大学制度に基づくものですが、イギリス・英連邦の大学の中には、アメリカの制度や両者を混合した制度を採用している大学もある点に注意が必要です。

著名な準教授

準教授が最高職歴となった著名人としては、アラン・チューリング、ハイム・ヴァイツマン、メアリー・カートライトなどが挙げられます。

関連項目

大学教員の職階一覧
助教授

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