溝畑 宏について
溝畑 宏(みぞはた ひろし、1960年8月7日生まれ)は、日本の著名な自治
官僚であり、様々な分野で重要な役割を果たしてきた人物です。本名は渡邉宏です。彼は
内閣官房参与、第2代
観光庁長官などを務めており、また株式会社大分フットボールクラブの代表取締役および
ゼネラルマネージャー、大阪観光局の理事長としても知られています。2015年からは
追手門学院大学の地域創造学部で
教授を務めています。
経歴
溝畑は、
数学者の溝畑茂を父に持ち、
京都府で生まれました。弟も
数学者で、
同志社大学の
教授を務めている溝畑潔です。彼は洛星中学校と洛星高等学校で学び、その後東京大学法学部を卒業しました。1985年に
自治省に入省すると、その後のキャリアが始まります。
大分県庁での経験
1990年、溝畑は
自治省財政局から大分県庁に出向し、さまざまな役職を経験しました。特に企画総室の主幹や総務部財政課長を務め、
2002 FIFAワールドカップの試合誘致や
立命館アジア太平洋大学の設立にも寄与しました。1999年には
自治省に戻るも、再度大分県に出向し、大分フットボールクラブの
ゼネラルマネージャーとしてワールドカップの運営に関与しました。
2004年に大分県の企画文化部長を経て、
大分トリニータの代表取締役に就任しました。2006年に公務員を退職し、トリニータの業務に専念した結果、2008年には
Jリーグカップ優勝を達成するなど、顕著な成果を上げました。ただし、同時に経営面では多額の負債を抱えることとなり、2009年には粉飾決算疑惑が浮上しました。この年末には公式戦終了後に辞任を発表し、2010年には経営責任の調査が行われました。
観光庁長官としての活躍
2010年1月4日、
観光庁長官に任命され、2年間の任期で地域の観光振興に取り組みました。その後、任期を延長し、観光戦略の推進に尽力しました。特に2012年度には外国人観光客を1万人招待する計画を打ち出し、韓国との旅行促進活動にも力を入れました。
大阪観光局長としての業績
2016年からは大阪観光局の局長として、大阪の観光業を活性化させる施策を推進しています。「大阪オンリーワン」のブランドを強調し、スポーツ文化ツーリズムや建築物の観光活用を提案しています。特に、大阪湾の人工島に
カジノリゾートを誘致する構想を掲げています。彼のビジョンは、日本全体を魅力的な地域にすることを重視しています。
人物像
溝畑は、「火中の栗を拾うのが好き」というユニークな自己紹介をする一方で、
観光庁長官時代には国際的な著名人との交流も話題となりました。また、日韓トンネルの推進に積極的で、さまざまな公演やメディア露出も行っています。
著書
彼の思考や理念は『溝畑流・日本列島観光論 逆転こそNippon!』という著書にも表れています。またに
大分トリニータに関する書籍も出版されており、その経歴は多くの人々に影響を与えています。
溝畑宏の活躍は、観光、スポーツ、地域活性化など、多岐にわたり、今後も日本のさまざまな分野での役割に期待されています。