滋賀・高島ベースボールクラブ

滋賀・高島ベースボールクラブ

滋賀・高島ベースボールクラブは、滋賀県高島市を本拠地とし、2010年から2014年まで活動した社会人野球のクラブチームです。このチームは、日本野球連盟に所属し、さまざまな大会に出場しながら地域に根ざした活動を展開していました。

設立の背景

2006年に設立されたOBC高島がある中、その監督である伊藤剛吏が経費削減を理由に解任されることで、独立したチームの設立が決まりました。2010年、OBC高島から9名が移籍し、滋賀・高島ベースボールクラブが誕生しました。これにより、高島市内には2つのクラブチームが並存することとなり、競争が激化します。

活動内容

滋賀・高島ベースボールクラブは設立初年度から積極的な活動を展開しました。2010年には、JABA高砂市長杯争奪大会とJABAびわこ杯大会で優勝を収め、夏の都市対抗野球大会滋賀県1次予選決勝では因縁のあるOBC高島に勝利し、2次予選への出場権を獲得しました。また、同年のドラフト会議では、所属選手の川口隼人が東北楽天ゴールデンイーグルスから育成3位指名を受け、同チームから初めてプロ入りした選手となりました。

2012年には、東近畿予選を突破して初めて全日本クラブ野球選手権に出場し、トーナメントを勝ち抜いて優勝を果たしました。この成果により、同年の日本選手権への出場権も得ることとなります。

解散

しかし、2014年に入り、チームの資金的な問題が顕在化し、活動を続けることが困難になりました。10月には廃部が決定し、11月15日の第5回滋賀県社会人・大学野球交流戦をもって活動を終了しました。最終的には11月20日に日本野球連盟に廃部届を提出し、4年間の活動に幕を下ろしました。

大会成績のまとめ

• - 社会人野球日本選手権大会: 出場1回
• - 全日本クラブ野球選手権大会: 出場1回、優勝1回（2012年）
• - JABA高砂市長杯争奪大会: 優勝2回（2010年、2011年）、準優勝1回（2013年）
• - JABAびわこ杯争奪社会人クラブ野球大会: 優勝1回（2010年）、準優勝2回（2011年、2012年）

主な出身プロ選手

• - 川口隼人（内野手）: 2010年育成ドラフト3位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。

滋賀・高島ベースボールクラブは、その短い活動期間で多くの成果を収めました。地域の野球文化の発展に寄与し、選手たちの成長を促進したことは忘れがたい歴史として今も語られています。

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