滝川あずさ

滝川あずさ：華麗なる経歴とリング内外での活躍

1987年生まれの滝川あずささんは、日本の元プロレスラーです。東京女子プロレスで3年間のプロレスラー生活を送った後、現在は東京女子プロレスのスタッフとして活躍しています。

アイドルユニットからプロレスラーへ

高校時代には千葉ロッテマリーンズのチアパフォーマーを務め、大学時代には松田ちかこさん（現・プリマベーラのCHIKA）との女子大生アイドルユニット「Aime」で活動するなど、多彩な経験を持っています。白百合女子大学文学部フランス語フランス文学科を卒業し、ミスキャンパスにも選ばれた経歴も持ち合わせています。幼い頃からの夢はアナウンサーでしたが、就職活動では思うようにいかず、プロレスラーへの転身という意外な道を歩むことになります。

テレビで新日本プロレスの中継を見てリングアナウンサーに興味を持った滝川さんは、東京女子プロレスにリングアナウンサーとしての参加を希望。しかし、代表の甲田哲也氏から「まずはレスラーとしてやってみないか」と誘われ、2015年1月に練習生として入団しました。

練習生時代は「あずさ（仮）」という名前で活動し、東京女子プロレスを追ったドキュメントDVD「爆音セレナーデ」にも出演しています。デビュー戦は2015年9月22日、新宿FACE大会で行われ、山下実優選手とのシングルマッチで惜しくも敗北を喫しました。

プロレスラーとしての活躍

デビュー後は、数々のシングルマッチやタッグマッチに出場しました。2016年にはのの子選手と「婚勝軍」を結成し、結婚情報誌をモチーフにしたパフォーマンスで話題を呼びました。2017年には福岡ソフトバンクホークスの試合で花束贈呈など、プロレスの枠を超えた活動も行っています。

2017年後半からは伊藤麻希選手との数々の接戦を繰り広げ、互いにデビュー以来勝利のないまま、幾度も対戦を繰り返しました。アイドル・ランバージャックマッチという特殊ルールでの対戦で敗北を経験するなど、試行錯誤を重ねながら、プロレスラーとして着実に経験を積んでいきました。

2017年11月にはシングル初勝利を収め、その後はNEO美威獅鬼軍に加入し、「アズサ・クリスティ」として活動しました。沙希様選手とのタッグでTOKYOプリンセスタッグ王座を獲得するなど、大きな成功を収めます。しかし、2018年8月には記憶喪失となり、滝川あずさとして復帰。その後、10月27日、新木場1stRING大会での卒業試合をもって東京女子プロレスを卒業、引退しました。

引退後も続くプロレスとの関わり

引退後は、東京女子プロレスの受付業務やスタッフとして活動し、プロレス界との関わりを続けています。2020年には結婚を発表し、現在は第一子も誕生しています。

個性あふれるレスラー

滝川あずささんは、その個性的なキャラクターと、アナウンサーを目指していた過去を生かしたマイクパフォーマンスでも知られています。試合中にもマイクを持ち実況を行うなど、独自のスタイルで観客を魅了しました。得意技には「結婚したいダイビングエルボー」など、彼女らしいユーモラスな技も含まれており、リング内外で多くのファンを掴みました。

彼女のプロレスラー人生は、短いながらも輝かしいものでした。アイドル活動やアナウンサーを目指した経験、そしてプロレスラーとしての成功と引退後もプロレス界に貢献する姿勢は、多くの人の記憶に刻まれています。

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